スタートアップへの転職年収条件交渉の結果、内定辞退した話

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時期や社名の明言は避けますが、とあるスタートアップを以前受けたときのことです。

当時、転職を考えていて主にスタートアップを中心にいい会社はないかと探していました。
「いい会社」の定義は難しいところですが

  • まだ世間にあまり注目されていない新興企業
  • それでいて事業の目の付け所がよく成長している
  • さらにその事業に対して自分が興味を持てる
  • 要は将来性が高く情熱を注げる企業に初期ステージから参加したいということです。
    それでいて年収も上がるとベストですね。できればストックオプション付きだとなお良い。

    というわけで当時、まだ社員数も10名に満たないですが、数々のベンチャー系の賞を受賞しガイアの夜明けなどのメディアにも多数取り上げられ、ステージAの資金調達数億円を成功させた企業に目をつけました。扱っているジャンルが好きだったし、事業内容的にも成功の兆しはあるけれど、知る人ぞ知るという感じでまだそんなに有名じゃない、エンジニアも1名しかいなくて組織や環境作りにも興味があったので、ぼくにとってはとても「いい会社」に思えました。

    社員10名もいないということで、選考は慎重だったようで、さらに資金調達のタイミングもあり、選考期間はなんと半年にも及びました。何度も面接を繰り返したあと、最終的に内定をもらい入社して欲しいということで、話を進めていたのですが、最後の最後に条件面で揉めることになりました。

    提示された年収は現在よりも100万円のダウン。
    100万円の年収ダウンは月収で10万弱減るわけですから大きいですよね、単純に何が減るかというと貯蓄できる額が減るわけです。これから結婚式に向けて貯蓄していこうというタイミングでもあったので、よく嫁ブロックって言いますが、家族の理解が得られない可能性が高いです。

    さすがに100万ダウンは厳しいが、その点以外はとても良いと思っていたので年収の交渉をすることにしました。その話し合いの中で言われたこととして

    この年収でも私(社長)よりも高いんですよ。

    いやいや、それはご自分で決めた年収でしょう、それに株式のほとんどを持っている社長とはアップサイドが違うので比較にならないのではないでしょうか。

    他の社員とのバランスがあるので難しい

    他の社員、東京に住んでないじゃないですか。
    (母体が地方なので東京オフィス第一号社員になる予定だった)
    しかも、別に自分はいくらもらっているなんて話はしないから留めておけばいいのでは。

    もし年収を上げるなら厳しい目で見ることになりますよ?

    なんだろう、これから仲間として一緒にやっていこうというタイミングで半ば脅しのような言い方。もちろん雇用されるわけだけど、雇ってやってるんだぞという根っこにある違和感。このひとは本当にぼくを採用したいと思っているのだろうか。

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    じゃあ、面接の途中で話していたストックオプションは確約してくれるんでしょうか?

    ストックオプション制度は作るつもりだけど、これからなので確約できない

    年収ダウンする上に、それを補填できる可能性があり前提だったはずのストックオプションまで曖昧。うーん、でもこの会社は成功する気はしてる、成功さえすれば待遇面はいずれ改善される、と思い結局内定受諾することに決めました。

    ただ、ここまでの話し合いの中で、そこはかとない不安が残っていました。そして最後の決め手になったのが後日行われた、入社時期と試用期間についての話でした。

    今まで入社した社員は2ヶ月間の試験期間がありました

    試用期間じゃなくて試験期間?

    試験期間の間は今まで無給で働いてもらってました

    え、無給?
    年収100万ダウンにストックオプション未確定、さらに2ヶ月無給?
    さすがにそれは無理でしょう。

    今所属している会社も有給消化期間から次の会社で働いてもいいって言ってくれてるし、その期間内にも働くし、せめて業務委託という形でもいいのでお金はもらいたいです。

    そんなにお金が欲しいんですか?
    借金でもあるんじゃないかって言っている社員もいます

    もうぼくはこの言葉を聞いたとき、妥協に妥協を重ねて譲歩してきたのに、働く上で一番大切な信頼関係をこの会社とは築くことができないと思いました。その日は朝まで考えましたが、結局内定を辞退することに決めました。

    失礼な言い方に腹が立ったというのもそうですが、そもそもはやはり年収の交渉なんてしなければいけない時点で無理があるし、火種の元になるので、ぼくはそれからは希望年収を最初から出すと言ってくれない企業には絶対に行かないという鉄の掟を作ることにしました。

    選考の中で盛り上がってくるとついつい妥協してもいいかなと思ってしまいがちですが、年収に関しては感情抜きで譲れないポイントにしています。これは転職に限らず、物件探しだとか、結婚相手探しとか、マッチング全般に当てはまることですよね。譲れないポイントをはっきりさせて、あとからそこは変えない、そういういい教訓を得ることができました。

    大事なのはお金だけじゃない、けどお金は大事なポイントだし、トラブルの元であり、もっと大切な信頼関係を崩しうるものなんだなーと思います。
    まぁ、半年もかけて選んだ人材に最終的に辞退されて、他は断った後だったらしいので困ったとは思いますし、辞退するって言ったらどうしても必要な人材だから来て欲しいみたいなことも言われましたが、後の祭りとはこのことです。今でもその会社には可能性があると思っているので、この選択が正しかったかは分からないですが、迷うくらいなら行かないほうがよかったと思うし、直感は大切にしていきたいと思います。

    考え方が合わなかったということですね。

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