ドラクエから学ぶエンジニアの転職プランとレアキャラ戦略

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今日、他社で働く後輩にエンジニアのキャリア相談をされました。
その後輩は高卒でエンジニアになって現在22歳、データベースを軸にインフラエンジニアとしてキャリア4年目です。一方で夜間の専門学校に通いデザインとフロントエンド開発の勉強をしているそうです。

相談内容としては、何の疑問も持たずに今までインフラエンジニアをやってきたが、ソフトウェア開発への憧れもあり、専門学校に通いながら転職を検討している。社内ではハードウェア部門への異動も打診されていて、このまま今の会社でインフラやハードウェアエンジニアとしてキャリアを積み重ねていくべきか、それとも今専門学校でやっているフロントエンドエンジニアとして転職するべきか迷っているということでした。

転職はキャリアの掛け算で希少人材を目指すべきである

ぼくは2回転職を経験しているので分かるのですが、転職活動とはまさに自分を商品に見立てて相手に売り込むセールスそのものです。その時に、一体自分をいくらで買ってもらうのか、どうすれば自分の市場価値を上げることができるのか、それを考えながら働いたりキャリアを練るのがキャリアプラン戦略だと思います。

その分野で一番になんてなれっこない

世の中、エンジニア不足だと言われて久しいですが、そうは言っても世の中広いです。一言でインフラエンジニア、フロントエンジニアと言っても、その道を極めたスーパーエンジニアがゴロゴロしています。ぼくもいろんなスーパーエンジニアに出会ってきましたが、次元の違う怪物達です。

そんな人たちに転職市場で勝つなんて到底ムリだし、そうじゃなくても市場に何万人も同じようなスペックのライバルがたくさんいるのが現実です。だから凡人が目指すべきキャリアは1つの分野でそこそこのスキルを身に着けたら、それを活かすことができるもう一つのスキルをそこそこ身につけることで、キャリアを掛け算することで生き残る戦略です。

つまり1万人の中で1番にはなれなくても100人の中で1番になれるものが2つあると、自分の希少性は1万人の中で1番になることも可能です。この後輩の例でいうと、DBエンジニアとして5年キャリアを積んだあと、ハードウェアエンジニアとして5年さらにキャリアを積むことによって、例えばこれから発展するであろうIotの分野ではハードもDBも分かる人が欲しいというハードルの高い需要を満たせるレアキャラ人材になれる可能性があります。

そうなって転職すると、だいぶ年収ベースでも向上が見込めるはずです。

ただし、希少性を高めるためには掛け算になっている必要がある

今回の後輩は、DBエンジニアからフロントエンジニアに転向したいというのはちょっと注意が必要なパターンだと思いました。エンジニアの階層としてもざっくり分けるとDBエンジニア、インフラエンジニア、サーバサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、アプリエンジニアとあると思いますが、それぞれのスキルには相関性があります。例えばインフラエンジニアはDBのことが分かっていると断然仕事が進めやすいし、サーバサイド開発をする時にもDBやインフラの知識があると、ない人よりは多くの価値を生み出すことができます。

まさにそれがスキルの掛け算なわけなんですが、DBエンジニアとフロントエンドエンジニアはちょっと相性が悪いです。ドラクエで言うと、レベル20の戦士がレベル1の僧侶に転職するようなもの、もちろんHPや防御力の高い僧侶は魅力的ではありますが、それまでの戦闘力を最大限に活かすことはできません。セオリーで言えば、やはり戦士が転職するなら武闘家が相性がいいです。その攻撃力を活かし、スキルの幅が横展開できます。

つまり、キャリアの掛け算はより近い専門性の掛け算である程、威力を発揮するのです。フロントエンドならデザイン、UXまでスキルとして持っていると強いですよね。そういう意味で、本人がどうしてもフロントエンドを極めていきたい、フロントエンドが生きがいだと気付いたという場合は止めはしませんが、単純に転職市場の中で有利なキャリアを築いて行くという戦略面だけから考えると、22歳の今、フロントエンドエンジニアに転向するのは得策ではないよ、ということを伝えました。

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そもそも22歳で4年のキャリアはすごいアドバンテージ

本人はあまり気付いてないようですが、エンジニアの多くが23歳の大学卒業からキャリアをスタートさせます。もっと早くて専門学校卒で20歳でしょうか、ぼくなんて大学院卒なので26歳です。エンジニアはやっぱり地頭にもよりますが、経験が物を言う世界です。一般的にはキャリアが長い程、実力をつけることができます。

今、その後輩が22歳×DBエンジニアという唯一の希少価値を捨てて、フロントエンジニア見習いとして再スタートしたところで、普通の22歳新卒フロントエンジニアの出来上がりです。これは非常にもったいない。

個人的な意見としてはデータベースってすごく面白い分野でやりがいがあると思うし、ゲスな話をすればフロントエンド界隈より年収は高めな水準だとも思います。なぜならスキルとしての深さもそうだし、やっぱり母数自体そんなに多くないんだと思うんですよね。つまり、ただいるだけで希少性高めな業界。飛び越えて移動するより軸足はここに残しながら、違う武器を手に入れる戦略にした方が賢いと思います。

転職すればキャリアアップになるという考えは甘い

転職で失敗するケースとして多いのは、大幅なキャリアチェンジ、例えば金融系のSIで働いていたSEがWEB系プログラマーになるケース、今までのキャリアのスキルが全く活かせていないので給与水準がダウンして、それをなかなか取り返せないことが多いです。これはドラクエで言えば魔法使いから戦士や武闘家への転身ですね。苦労しそうです。

もうひとつは同じような歴史と規模の会社での転職、これは今までと同じようなことをしても給与は上がりにくいし、そもそも同じくらいの歴史と規模の会社は同じような問題点を抱えている場合が多く、前職と同じような不満点が出てくるケースが多いです。これはドラクエで言えば、同じくらいのレベルの洞窟を行き来しているような感じでしょうか。

お勧めなのは、今までのスキルを使うことができ、かつ新しいスキルも身につけることができそうな環境、それは歴史ある会社からだったら新興スタートアップとか、スタートアップから外資系企業へとか、今までと同じスキルだけでは生きていけないからリスクはあるけど、確実に成長できそうなステージに身を置いて、幅を広げていく感じな気がします。

でも最近思うのは転職だけがキャリアアップの道じゃないんですよね、一つの会社に長く務めるタイプのキャリアアップの形成というのが、どうもぼくは苦手なので、それも才能だよなーと思います。その場合も、自分のキャリプランの軸として常に市場価値を意識して、自分の価値を最大限に高めるためにはどういう選択をしていくのが最適なのか、考えていきたいものですね。そのキャリプランがどうしても、この会社にいると最適解が得られないと思ったら転職を検討するのがいいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1983年大分県生まれ。東京在住のWeb系エンジニア。
ポータルサイト、ファッションECサイト、コーディネートアプリ、食品ECサイトの開発運用などを経験。 人に役立つことや面白い記事を書けたらなと思っています。