優秀な人材はなぜ会社を辞めるのか

ぼくは今の会社が3社目ですが、3社経験して自分も含めたくさんの周りの人が会社を辞めていくのを見てきました。そしてわかってきたのは、人が辞めていくのには大きく分けて3つの理由があります。

一つ、給料に不満がある 二つ、人間関係に不満がある 三つ、仕事内容に不満がある

人それぞれ、いろんな理由があると思いますが、上記の理由を抱えて辞める人はとても多いです。ぼくが思うに、この3つのうち2つに当てはまると、その人が辞めるのは時間の問題だと思っています。

でも、どの会社の偉い人も人が辞めるのは「社風とマッチしていなかったからだ」とか「サービス、会社(業界)が好きじゃない人だったからだ」みたいなことを必ず言うんですよね。でもリアルな現場の声を聞くと、ほとんど80%以上は上記の3つに当てはまります。それが分からない限り、人材の流出は止まりませんよと思うんですが、最近、そうじゃなくて偉い人もそんなこと分かってるんじゃないかと思ってきました。

こんな記事がありました。 「いい人が採れないのは、ダメな会社だからです」という経営者の話。

「いいですよ、良い会社というのは、こういう会社です。 一つ、給料が高い 二つ、そこに勤めている人の能力が高い 三つ、チャンスがたくさんある 四つ、労働環境が良い 五つ、経営者が信頼できる これであれば、きちんとアピールするだけでいい人が採れます。」

ものすごく感心したんですが、そりゃそうだという内容でもあります。 でも分かっちゃいるけど、現状がそうでないのだとしたら、簡単には変えることができない、ところでもあります。つまり、偉い人も自分の会社がダメな会社だって分かってるんです。

でも立場上、そんなことは言えないから、人が辞めるのは辞めた人に問題がある、いい人が採れないのは採用方法に問題がある、と論点をわざとずらして、周りや自分を騙しているんだと思います。

だったら人が辞めない会社、採用できる会社になるにはどうすればいいかというと、上記記事中にもありますが、「まずは儲けろ」なんだと思います。クックパッドが今やエンジニアのブラックホールと言われるくらい優秀な人材を次々と獲得できるのは、業界最高水準の給与があるからです。その業界最高水準の給与は利益率50%という強力な収益力が支えています。そして優秀な人が、さらに優秀な人を呼び込み、魅力的な労働環境を産み出すという好循環ができているから、成功しているのです。 だから、優秀な人を採用するためには、まずは儲けて、それを給与水準に反映させることです。

それは中途の話だろう、と言う偉い人もいるかもしれませんが、社風ややりがいという言葉で優秀な新卒を呼び込むことに例え一時的に成功したとしても、給与水準が低ければ、それは必ず破綻します。優秀な新卒が順調に育って3年から5年経つと、引く手数多なので、優秀故に辞めてしまいます。

人材流出と採用は表裏一体で、上記のような好循環を作るしかないんだと思います。

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