お米農家の息子が教える美味しいお米の保存法と炊き方

ぼくは実家がお米を作っているのでお米を買ったことがありません。毎年この時期になると新米が送られてきて、ものすごく美味しいのですが、そんなぼくが実践している美味しいお米の保存法、炊き方を紹介します。

保存場所は冷蔵庫の野菜室が最適

お米につく虫は18度以下で発生するのと、お米の酸化速度が温度が高い程進みやすいので、温度の低い冷蔵庫に保存するのが良いと言われています。また、お米は精米した直後からどんどん水分を失って劣化が始まってきます。お米の賞味期限は、温度25度で2ヶ月、温度20度で3ヶ月、温度15度で3ヶ月と言われています。よって湿度が保たれている野菜室に保存するのが最適です。

冷蔵庫用米びつ 横型 2.5キロ

洗米は研ぐというよりホコリやゴミを取り除くイメージ

お米は昔より精米技術が上がっているので、ゴシゴシ研ぐ必要はないと言われています。しかし、お米は元々田んぼにあったわけですし、精米するときも基本外を行き来して外気に触れてきているので多少のホコリやゴミが混じっています。洗米ではそれを洗い流しているんだというくらいのイメージで十分だと思います。 逆に研ぎすぎると、お米が傷つき表面の旨味成分(デンプン)が抜けてしまい、炊きあがりから甘みがなくなるので研ぎ過ぎないのも大事です。また、お米は洗っている間も水分をどんどん吸収していくので、研いだ水はすぐに捨てて新しい水に変えていったほうがいいと思います。

そこで便利なのがこれ。研ぎながらスピーディーに水が捌けます。 お米マイスターの 早研ぎ洗米ボール ブルー

水加減が一番大事

水加減次第で炊きあがりが全然変わってきます。 また、時期によっても水加減は違います。新米の時期はお米が水分を多量含んでいるので、水は若干少なめに、春以降は逆に水分が少なくなっているので若干多めに水を入れると美味しく炊くことができます。また、研ぐ時もそうですが、冬はついついお湯を使ってしまいそうになりますが、お湯を使うと熱変性が起きて味が落ちてしまいますので必ず冷水で行いましょう。また、同じ理論で炊く前にお米に氷を入れてから炊くと温度がじっくり上がって美味しく炊けるみたいです。

それと、水を加えたお米を土鍋や炊飯器に移すときに、お米を真ん中に寄せるように山盛り状にセッティングすると、水とお米が巡回しやすく、所謂お米が立つ状態になりやすいみたいなので、山盛りがお勧めです。

土鍋で炊いてみよう

これはやったことない人はぜひ試して欲しいんですが、土鍋でお米を炊くと今までとは全く違う食感、味になります。おこげも簡単に作れるので、香ばしい、飯盒で炊いたような懐かしい味が再現できます。 炊飯 ごはん土鍋 3合炊き(二重蓋) 大黒 万古焼

炊飯器はいいものを使おう

とは言え、土鍋で炊くのは火加減や蒸らしの時間など気にしていないといけないので炊飯器が楽ですよね。炊飯器を使う場合は、絶対安いやつじゃなくて、数万円の価格帯以上のものを選んだ方がいいです。やっぱり味が本当に違ってきます。せっかく保存方法や洗い方、水加減に拘っても、安い炊飯器で炊いたら台なしです。最近の炊飯器は、モードを選べば、水を浸す時間や、蒸らしの時間も勝手に調整してくれるので、あとは何も考えずに美味しく炊けてしまいます。 象印 炊飯器 圧力IH式 5.5合 ステンレスブラウン NP-NY10-XJ

炊きあがったらすぐほぐす

炊きあがったらすぐにフタを開けて混ぜると良いです。すぐに混ぜないとべちゃっとしてしまうので空気を含ませることが大事です。混ぜ方としては、しゃもじでご飯を十字に切ったあと、周りからひっくり返すように混ぜていくと良いです。

以上、

これだけやるとだいぶお米が美味しく炊くことができます。 普通っちゃ普通ですけど、少しでも美味しいお米の食べ方の参考になれば幸いです。