自分で育てた採れたての野菜は美味しいに決まってるというのは幻想:それでも畑を借りる意味

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昨今、食育やスローライフの流れから都内でもレンタル農園や市民農園で野菜を育てている人が増えてきているそうです。そんなぼくもかれこれ6年ほど、農家さんから畑を借りて野菜を育てたりというのを趣味でやっているんですが、その6年間の経験で分かった紛れも無い事実があります。それは

自分で育てた採れたて野菜よりプロの農家さんが本気で作った野菜の方が断然美味しい

ということです。
当たり前と言えば当たり前なんですが、農家さんはプロです。

そんなプロが何十年もかけて培ってきた知識、経験、ノウハウをもとに、その農作物のために徹底的にこだわった最適な環境で育てた野菜に味で勝つことなんて絶対無理です。

この点に関して、しばしば誤解があるような気がするんですが、自分で野菜を育てたことがない人が言いがちなこととして

「採れたての野菜はびっくりする程、美味しいでしょ」

という話があると思うんですが、これは確かに同じ野菜だったら採れたての野菜の方がやっぱり美味しいです。ただ、やっぱりそれだけじゃないんですよね、先日ネットスーパーのオイシックスで農家オブザイヤーを受賞した、次元の違う美味しいトマトを生産している伊原さんにお話を聞く機会があったのですが、その徹底した生産管理とこだわりはすごいものがありました。

ハウスの中の水耕栽培で、水と光と肥料の比率、温度、湿度(水の吸収率に影響する)を徹底的にコントロールして、わざと小さめの個体にすることにより、味を濃縮させ、通常の2倍から3倍の糖度を維持しているそうです。

本当に美味しいトマトを作ろうと思ったらここまでこだわらないといけなくて、そんなの家庭菜園レベルでは不可能です。伊原さんはおっしゃっていました。

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「ぼくも路地で普通にトマト作ったら全然美味しく作れないですよ、やっぱりプロの仕事として万全な設備を使って本気で作るから美味しいものができるんです。」

家庭菜園でもそれなりに美味しいものは作れますが、プロとアマチュアの差は歴然としてあると思います。野菜って美味しく作ろうと思うと、すごく手間暇がかかるんです。

だから、もっと農家さんがリスペクトされる風潮になって欲しいと思うし、本当に美味しい野菜に対しては十分な対価が支払われるような世の中になって欲しいなと思います。とうもろこしとか、シーズンになると安い値段でスーパーに並んでることが多いですが、作るのけっこー難しいんですよね。末端価格で大根1本100円とかちょっと悲しくなります。

体験農園をやる意味ってそういうことが学べることだと思います。
食料としての野菜入手をコスパで考えると良くないし、美味しい野菜が必ずしも確実に食べられるということでもありません。

美味しい野菜を作るのって難しいんだ
野菜の旬ってこんなに短いんだ

ということを自然と理解していくことと、同じ体験をした他の利用者やアドバイザーの方との温かい交流を楽しむ、そういう趣味だなと思っています。



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ABOUTこの記事をかいた人

1983年大分県生まれ。東京在住のWeb系エンジニア。
ポータルサイト、ファッションECサイト、コーディネートアプリ、食品ECサイトの開発運用などを経験。 人に役立つことや面白い記事を書けたらなと思っています。