インターネットTV

ネットとテレビの融合、通信の近未来像が盛んに叫ばれ始めてから既に5年ほどが経ちましたが、今年に入ってからシャープ、ソニー、日立、パナソニックと日本のテレビメーカーがこぞってネット対応型TVを発売し、いよいよそれが現実味を帯びてきました。2011年には地上デジタル放送が完全に始まるし、通信法の改正もあるしPC、携帯の次のビッグウェーブになることは間違いありません。

中でも本日、インターネット国内最大手のヤフーと、TV業界最大手のシャープがYahoo! JAPAN for AQUOSのサービスを正式にリリースしました。

ヤフー、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」でTV向けサービスに参入

上記のリンク先を見てもらえれば分かると思うんですけど、これは何気にすごいことだと思うんですよね。例えば、現時点でのサービスとしてリモコン一つで常に最新のヤフー天気予報や、ヤフーニュースをテレビの大画面で見ることができます。PCや携帯があれば別にいらないじゃんと思うかもしれませんが、この手軽さは侮れないものがあります。それだけじゃなくて、今後デジタル放送が本格的に普及するとテレビの生放送のクイズ番組や討論番組で本当の視聴者参加型番組が可能になるし(今の携帯を使った電話や携帯サイトからの参加はうざったい)、番組とオークションやショッピングとの連動なんてのも考えられるようになります。将来的にはTVコンテンツ連動型広告(Googleが参入済み)なんてのも可能なはずです。さらに、これはシャープの新型TVのプロモーションではなく、既に発売されているシリーズで何の登録も必要なく無料で今すぐ使えるというところもすごいです。

NHKは今、テレビを全国へ普及させるというミッションを終え、次に国から推進されているテーマとしてネットとの融合を掲げて活動しています。今後のビジネスモデルとして、やはり有力なのはテレビ番組の動画配信だと思うんですよね。今YouTubeやニコニコ動画があれだけ、注目されていることからも動画に対する需要というのは非常に大きくてテレビ局はそこに拒否反応を示していますけど、そうではなく一度放送した番組は即(放送直後から)ネットを通じて有料配信すれば良いのです。CM抜きで一本100円、いつでも再放送をすぐにTVの大画面で見ることができれば、CM以外の新しい収益として立派に成り立つビジネスだと思います。ドラマを見逃したら録画した人を探すか、YouTube等で探すか、DVDが出るのを待つかしかない今の状態はあまりに大きな機会損失です。幸いなことに課金制度や動画配信制度は今のネット業界でも十分成熟したありふれたシステムで、ネットとの融合が進めば比較的容易に実現可能です。お金を払いたくない人は今までどおり、CM付きのドラマを時間通り見ればいいので視聴率にもそれほど影響はない気がします。

今はまだまだ始まったばかりですが、インターネットがもっと生活に食い込んだ身近な存在になるユビキタス社会はすぐそこに来ています。まさに人々の生活の仕方が変わるくらい大きな社会的影響を与える可能性がインターネットにはあります。ちなみに土曜日の異業種交流会の幹事がこの前ぼくに「Webに自分の人生を賭けるつもりでこの会社に入った」と教えてくれ、それを聞いてうれしくなったのを覚えています。ぼくも「Webには人生を賭けるだけの価値がある」とずっと思ってきたので、そういう考え方の人が社内(実はぼくの隣の席)にいることは素晴らしいことです。

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