キリン、協和発酵買収で交渉

非常にセンセーショナルなニュースです。
【引用始まり】 —  ビール大手のキリンホールディングス(HD)が、発酵化学大手の協和発酵工業を友好的に買収する方向で交渉を進めていることが19日、明らかになった。少子高齢化に伴う市場縮小で主力の国内酒類事業が伸び悩む中、利益率の高い医薬部門を強化し、グループ全体の収益力向上を目指す。買収額は3000億円を上回るとみられ、実現すればグループ全体の連結売上高が酒類・飲料企業としては初めて2兆円を超える巨大食品・医薬グループが誕生する。
 キリンHDが協和発酵の発行済み株式の過半数を取得した上で、医薬事業子会社のキリンファーマと合併させる案が有力。協和発酵の上場は維持する方針で、友好的TOB(株式公開買い付け)による50%超の株式取得を視野に入れている。
 キリンHDの加藤壹康社長は同日、報道陣に対し「(協和発酵と)接触しているのは事実だ」と述べ、交渉を進めていることを認めた。 【引用終わり】 —

ぼくの所属する研究室は微生物発酵系の研究をしていて、就職先としても今回のキリンや協和発酵をほとんどの人が希望しています。ぼくもメーカーの中ではかなり強く志望していました。協和発酵にいたっては一年以上前になりますけど、就職活動で初めて参加した説明会になります。キリンビールも選考に参加し、東京の本社に何度か足を運びました。キリングループの中期経営計画では2015年までに売上高3兆円を目指していると何度も説明されましたけど、今年の夏は猛暑にも関わらずビール関連商品の売り上げが過去最低に伸び悩んだそうで、それが長期的な売り上げ目標の達成のために他社買収という動きに働いた可能性はあります。今回の買収で売り上げ2兆円突破でキリンファーマと相乗効果があったとしても、今後3兆円を目指すためにはさらなるM&Aが促進されるかもしれませんんね。

協和発酵と言えば発酵大手になるのでどちらかと言えば味の素などの系列に近いわけなので当然味の素も狙っていたんじゃないでしょうか。カルピスも味の素傘下に入ったし、食品系も業界再編が激しいですね。どこも少子高齢化に伴う国内市場の縮小が原因なのでしょうか。ワイン大手のメルシャンもキリンが買収したし、今後中規模の食品、飲料関連会社はどこかの傘下に入るという流れが加速しそうです。

TOBによる買収ということで協和発酵の株価、ストップ高です。
前日比+16%も上昇しています。
そーいえば去年の説明会で偉い人がぼそって言ってました「正直、味の素には勝てない・・・。」って。協和発酵もかなり高いシェアと技術力を持っている大手企業なのですが、これも時代の流れでしょうか。とりあえず、今年の内定者は大変な時期に入社になりましたね。

2 件のコメント

  • [合併話]
    このニュース、本当驚きました。
    製薬業界からみると、抗体医薬の分野では、相当強力なタッグになると思います。大手製薬の弱い分野で、独自のポジションを得るってのは、なかなかいい選択かも、と思います。

    しかし、「正直、味の素には勝てない・・・。」んですね。。意外でした。。製薬に関しては、味の素より力あるように思ってたんで。。

  • [薬作り職人さんへ]
    そうですよね、元々抗体分野で強みのある会社が合併して他社に差をつけそうです。他に抗体といえば中外とかでしょうか・・・?どっちの会社もメガファーマにはなりたくないって言っていたけど、やっぱりある程度分野や利害が一致すれば合併はありなんですね。

    味の素に勝てないとおっしゃていた方は医薬品部門ではなくて発酵系部門の技術系の方だったのでそれでそう言っていたのだと思います。

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