ブログが個人サイトを殺した

個人サイトってむずかしいっすね(サヨナナ)
【引用始まり】 —
昔の個人サイトって表紙があったんだよね。表紙を入口にいろんなコンテンツに飛べるようになってた。ABOUT、DIARY、BBS、CHAT、LINKって感じ? DIARYの内容が増えるとMUSIC、BOOK、MOVIE……なんつってカテゴリごとに分けたりしてね。アクセスカウンタも立派なコンテンツのひとつだった。タイトルが「○○ちゃんのほ~むぺ~じ」だったり「○○’S ROOM」だったり……まぁそれはいいとして。俺もそういうサイトをやってた。
【引用終わり】 —

ぼくも複数のHPというものを持っています。
中でも一番初めに作った個人HPはぼくのネットライフの原点とも言えます。
「No title!」というサイトです。
もう何年も更新してませんし、BBSなんてあまりに使用していないのでIDを取り消されたままずっと放置しています。
このブログも本家のサイトの一コンテンツに過ぎないわけですが、ブログが一日数千件のアクセスがあるのに対して、サイトのほうは一日10人前後とどっちが本家か分からない状態です。

今の時代はブログの全盛期です。
ブログという言葉を誰でも知っているし、ちょっと興味がある人は簡単に始めてることができて、多くの人が作っています。
しかしほんの3年前まではネット上での表現の場は個人HPが主流でした。
TOP、About、BBS、Linkを基本とした自分で書いたHTMLで構成された個人サイトです。その頃はHPを作るためにはFFTPやHTMLの基本知識は必須で初心者がやろうと思えば形になるまでに一週間はかかる代物でした。
アクセスもほとんどと言っていい程伸びないものです。
たまたま自分が知っている他の個人サイトの日記を読んで掲示板で「初めまして」と書き込むことから交流が始まり、お互いの掲示板に書き込みあうことである時、相互リンクが成立し、ネット上での友人となります。
その過程は今のブログ時代よりも遥かにめんどうで、ゆっくりとした流れですが、その繋がりは太く後々まで連絡を取り合う関係が築かれます。

個人サイトとブログの関係は、核家族の問題と似ている気がします。
個人サイトの時代は知り合いも多くなくやっている人も少ないけれど、その分周りとの繋がりは濃く強いものがありました。しかしブログの時代となり人口が急増した結果、かえって周りとの関係は希薄なものになってしまいました。
それは戦後、田舎での大家族の構成から、都市部の人口の急増から核家族が増え、近所付き合いや人間関係の希薄化が進んだことに似ています。

今のブログ時代というのは誰もが情報を簡単に発信することができ、逆に多くの情報を得ることができるようになり、便利になりましたが、それと同時に失ってしまった古き良き時代もあります。
今では個人サイトを運営していた人たちもブログへと移行し、ぼくのようにコンテンツの一部としてひっそりと残している場合もありますが、多くのサイトが閉鎖され、新規に作る人もあまりおらず個人サイトの数は激減してしまいました。ブログの増加が個人サイトという一つの文化を殺してしまったのです。
ネットの世界の速度は非常に速く、それが良いことか悪いことかは分かりませんが、時代は次々と変わっていきます。

メモ帳にせこせことHTMLを記述して、ファイルに保存してアップロードしてって作業の煩わしさと楽しさ、ダイレクトな人付き合いの大変さとおもしろさは今の簡易ブログ世代には分からないんだろうなと思うと寂しいような不思議な気分です。
あれほどうざかったTOPページの流れる文字やキラキラする枠なんて今じゃHTML講座のHPでしか見られませんもんね。

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