ベンジャミン・バトン 数奇な人生

社会人になってから観た15本目の映画です。
以下、ネタばれありです。

若返っていく一人の男と、老いていく女の人生をコンパクトに表現した映画で、若いということは貴重であり人生の中で輝やかしい時期は一瞬で過ぎ去っていくのだなと感じて切なくなりました。クイニー(母親)の営む老人施設の中で、ベンジャミンにピアノを教えてくれていた老婦人が亡くなる間際に「人は皆、愛する人を失うものよ。失って初めて大切さがわかるのよ」というセリフがありますが、この映画は全体を通じて失うこと(普通に年をとり、友人や恋人、家族と共に老いていくという中ではそれ自体が幸せなことである)を擬似的に体感させようとしたのではとも思いました。

一番印象の残ったシーンは、ベンジャミンとデイジーが人生の半分に差し掛かり幸せを満喫している時に

ベンジャミン「永遠なんてないんだ。」
デイジー「永遠はあるわ。」

だったのが時が過ぎ、再会した際に

デイジー「永遠はないのね。」
ベンジャミン「永遠はあるさ。」

と、2人が言ってる「永遠」の意味が入れ替わっていたところです。

『永遠に続くものなんてない、だからこそ人生は美しく輝くのだ』

派手なアクション映画も好きだけど、こういう静かな人生を扱ったテーマの映画も好きです。今、20代を生きる自分にとって人生について改めて考えさせられるわけですが、明日からまた会社に行くとすっかり忘れてしまうのが悲しいことです。

ちなみに、雷に7回打たれても死ななかった老人が出てきますが数えてみると全部で6回しか打たれていないことが分かります。これに関しては老人がボケていたのか、監督7作目の作品だからなのか、ブラッド・ピットとコンビを組んだ「セブン」を意識してからなのかと諸説あるようです。あと、ベンジャミンとデイジーの間に生まれた子として出演している赤ん坊は、ブラッド・ピットの実子らしいです。

この映画が伝えたかったであろうテーマとは裏腹に、ぼくは若いということは素晴らしい、そしてその素晴らしい期間は短く一瞬で過ぎ去ってしまうという逆説的な受け止め方をしてしまいました。まだまだ若いなんて言われることもありますけど、近々26歳にもなってしまうことを感慨深く思うのでした。
26歳…!客観的に見れば絶頂期と言ってもいいはずなんだけどなぁ…。

今が人生で一番幸せだと言えるような人生を送っていきたいです。

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