商品企画力

明日は今期の締め日だと言うのに、今日は先輩から睨まれながらも定時退社して農業ビジネススクールに行ってきました。

今日の講師の方は、ヤフーや楽天に出店されてる農家の方でした。ネット販売を駆使してかなりの売り上げを出している大手農家の人だったので、どうしても話を聞いてみたかったのです。先輩からは仕事とどっちが大切なんだくらいの空気をヒシヒシと感じますが、場合によってはこっちの方が大事なこともありますよ、そりゃ。

感想としては今までいろんな農家の人に会ってきましたけど、成功している人は必ず農家というよりは経営者なんですよね。今回の方もそうだったし、やはりこれからの時代、成功しようと思ったら技術だけではなく卓越した経営センスというのも必要なのです。そういう意味では経営学を学びに何年か大学院に通うのも悪くはないなと思うのですが、どちらかと言えばぼくは思い付いたらすぐに実行したいタイプなので今日の話を聞いて農業やりたいなーという気持ちが強くなりました。

日本の農業を救うなんて言ったらおこがましいですけど、そのためには農業支援ビジネスをやりたいとか思ってましたし、その方が将来的には有望な気はします。けど、やっぱり自分で作って売るのが農業に関わる醍醐味には違いないなとも思うんですよね。どんな道でも簡単ではないと思いますけど、売るものさえ良ければ人を集めて売れるという(根拠はないけど)自信があります。そういうセンスというか、試行錯誤と努力は得意なので時間を惜しまず成功させることが可能だと思っています。

ただ、今日の社長もおっしゃっていましたが、売り方もネットの世界ではむちゃくちゃ大事です、怪しいサイトだとやっぱり売れないしどれだけ人を集めるテクニックと魅力的に見せる技術があるかというので売り上げが180℃変わると思います。でも、もっと大事なのは売る対象の商品が良い商品であるということなんですよね、当たり前ですけど。良い(農作物ですから美味しい商品)でないとリピーターもつかないし、売り上げも当然伸びません。

だから、基本ですけど売り方以前にしっかりとした魅力的な農作物を作れないと話になりません。そこで大事になってくるのが、どんなものを作るのかということです。今日の話で、社長が今後注目してるのは天候に左右されづらい施設で作ることができる、ホウレン草や小松菜、ルッコラだとおっしゃっていました。確かにルッコラなんてぼくも好きですけど、むちゃくちゃ儲かるそうです。でも、これらってたぶんネットで買うかっていうと一般消費者からすればどちらかというとそうではない商品だと思うんですよね。

ぼくが作るとして、なにがいいかなって考えると例えばイチゴです。ありきたりですけど、ネットで今売れてるものってほとんど果物なんですよね。尚且つ、イチゴやブドウの単位面積辺りの売り上げは米や野菜より遥かに高いです。

果物で難しいのは鮮度で、完熟状態で売るのがことなのですが、最近よく関わっている農家の方が開発したイチゴの天日干しという商品がすごく美味しい上に保存が効いて、さらに付加価値で値段も跳ね上がるんですよね。イチゴならハウスを使えば燃料費というリスクはありますが年中作ることができるし効率的な経営が可能そうです。農業の難しいところは、例えば米やリンゴでは一年に一回しか作ることができないので20年のベテランでもたったの20回しか経験が積めないんですよね。そういう意味では年に何度も作れるタイプは強いです。それにぼくみたいにすぐ結果を求めてしまう人間は余計、そんな気長に待ってられません。トライアンドエラーを繰り返したいです。

まあ、そんなわけでやるんだったら高付加価値を付けられて自分でも買いたいと思う、家族にも食べさせたいと思う商品だなーと思うわけですが、なにはともあれやるならやっぱり農地が必要だし、ハウスやら苗やらお金もたくさん必要だし、最初の一年から数年は無収入になる可能性が高いし、手伝ってくれる人がいないと厳しいだろうし、そう考えると実家に帰る以外の選択肢はないんじゃないかなと思ってしまいました。

いずれにせよ、脱サラはしたいですが・・・。悩ましいところです。実家にある程度の資産とノウハウがあるので農家になるのはいつでもできる、という考え方もあるんですけどね。仮に大分で公務員になって傍らで・・なんて想像もすると、今年か来年がラストチャンスかもとも考えます。今のところ予定はないですけど、こっちで結婚したらなかなか難しいかもしれませんし。

そんなこんな、いろいろ考えた1日でした。そーいえば、この前奇跡の林檎という本を読んだのですが、あれはいいですよ。人によっては人生観変わるのではないでしょうか。少なくとも無農薬という奇跡について知ることができる良書で、オススメです。

あー、やっぱ田舎で育ったんで自然大好きなんですよね。今の仕事もこれからの人生に絶対役立つと思ってますけど、基本的には自然回帰路線です。結婚するならこの辺にある程度理解を示してくれる人の方がいいのかなー。

2 件のコメント

  • [  …]
    初めまして。しばらく前からblogは拝見させていただいています。

    商業的に成り立つことと、日本の農業の将来を考えて…と言うことが、現状(と言うか過去から現在)では、両立あるいは並立しにくいと言うのが、とても気に成っています。

    とりあえず日本の農業を考えるなら、先ず米かな…と言うのが実感です。

    私は、母の実家が農家で、同業者が自分で食べるために、金を積んで欲しがると言う話が絶えなかったほど、旨い米を作っていたのですが、商業的には成り立たず、後を継ぐ者も無く、既に親戚に売る分さえ作れない状況です。

    私は幼い頃から継ぎたいと思っていたのですが、それも現実には難しかったり…で、廃業目前です。

    旨い米を食べたいけれど、それを商業ベースに乗せると、とても買える値段では無くなります。

    つまり、以前は、自由販売が出来なかったので、自分たちの食べる分だけ、満足できる作り方をしていた訳です。しかし、それは商業的には成り立たない作り方だったと言うことです。

    でも、それは望んで作った状況ではありません。

    生産調整を含む、色々な意味での保護政策あるいは衰退政策と言っても良いような施策は、様々な影響を深く与えているのです。

    政府が、直接にあるいは間接的に農業の競争力を奪ってきたツケは、将来に渡っても払い続けなければ成らない…のでしょう。

    私は、付加価値の高いものは高く売れる…と、ばかりは言っていられません。

    長期的には果物も同じではないかな…と思います。ECの幻想のような気がしますね。

    短期的なECによる収益と、長期的な農業の発展は、別に考える必要があるのでしょう。

    …私の勝手な意見です。

    もっと具体的な話も出来ると良いのですが、それは機会があれば…

  • [tsukinosukeさんへ]
    はじめまして、コメントありがとうございます。

    ぼくの実家も米を中心に作っているので、現実的にはまずは米かなと思っています。おっしゃる通り日本の農業(特に米は)政策により衰退してしまっているので、米をなんとかするところから始めるべきかもしれませんね。その辺は「農協の大罪」という本に詳しく書いていました。

    >長期的には果物も同じではないかな…と思います。ECの幻想のような気がしますね。

    果物に関して言えば、米に比べて単位面積辺りの利益率が高いのはネットに限ったことではないので、土地の有効活用という意味ではやはり強いと思います。ただ、今回イチゴを例にあげたのはやや短絡的でしたので、もっとニッチな市場を開拓できた方がいいなとは思っています。

    >短期的なECによる収益と、長期的な農業の発展は、別に考える必要があるのでしょう。

    そうですね、ECによる短絡的な収益をいくらあげても日本の農業が将来的によくなることはないと思います。長期的な農業の発展のためには、もっと人が流入していく産業にする必要があり、そのためには農家の所得が向上するような(補助金頼みではない)抜本的な改革が必要だと思います。農業支援ビジネスもそういう意味では農業の発展に貢献するかもしれない、そういう意味で書きました。

    でもぼくは農業の発展うんぬんよりも、自分で土いじりをしながら生活する方がいいかもなーというのが今日の日記になります。

    今後とも、よろしくお願いします。

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