多重下請け構造が利益を圧迫する

ITゼネコンとIT土方でIT業界の多重下請け構造について書きました。

それに関連して
多重下請け、人材派遣構造が阻む業界のイノベーション・日本のIT産業の課題(日本経済新聞デジタルメディア)
【引用始まり】 — 「多重下請け構造を解決したい」――。IT企業の経営トップがこう発言をするのを聞くことが最近多くなった。【引用終わり】 —
【引用始まり】 — 一般的に企業システム向けのソフトウエア開発の営業利益率の業界平均は5%強と言われている。【引用終わり】 —
多重下請け構造は技術者がしんどいだけでなく、関わる人と会社が増えることによってお金も余計にかかるので経営上にも問題があり誰も幸せになれない構造だということです。誰もが問題視しながら解決の見込みがない製紙業界の偽装問題のようですね。

お金の無駄遣いと言えば昨今、公務員の税金の無駄遣いがマスコミに取り上げられることも多いですが市場主義と官僚の無駄遣い(日本のここがおかしい)に興味深い話が書かれています。
【引用始まり】 — あるコンピューターソフトが必要となった時、天下りを沢山受け入れているシステム開発業者、A社に聞くと4千万円かかると言われた。高すぎると思ったので、別の会社に相談したら、市販の4万円弱のソフトを買えば十分だと言われた。【引用終わり】 —
この話は省庁でのことなので、天下りを沢山受け入れているということからも、このコンピュータソフト会社とはおそらくN○Tデータのことではないかと推測されます。NT○データは国や政府関係のシステムを主に受注しており、例の年金のシステムもNTTデータが関わっています。IT業界では国と癒着してるので絶対に潰れない会社の一つと言われるくらいで、毎年数百億円がたいした見積もりもなく○TTデータに流れていると昨年の国会でも問題になっていましたよね。ぼくの友人もこの会社の関連会社に勤めていますが、そういう関連子会社が日本にはたくさんあり、その関連会社から発注を受ける会社もたくさんあり、これこそまさに多重下請け構造です。(省庁側にも相当問題がありますが)多重下請け構造は税金の無駄遣いにも貢献しているのですね。

しかし、こんな非効率な状態が長続きするとは思えません。
ITサービス業の産業構造は近い将来、間違いなく崩壊する(日経BP)
【引用始まり】 — ITサービス会社は今、技術者不足に悩んでいる。業界自体が若者に不人気で、プログラマ、SEを志す人も減りつつあるという。それはそれで大きな問題なのだが、あくまでも現象論。少し考えてみてほしい。このままでは、ITサービス業の産業構造、ビジネスモデルは人材面の問題から間違いなく崩壊する。これは論理的必然である。【引用終わり】 —
具体的に何がどう変化するのかよく分かりませんが、オフシェアが進み下流プログラマーは仕事を失い、上流SEという仕事も消滅するなんてことも言われています。この業界は人材派遣業界と密着していることも問題ですし、これから一体どうなっていくのでしょう。長続きしないと言っても構造改革まで後50年くらいかかりそうな予感もします。

2 件のコメント

  • [うちの会社は]
    下請けを安く買い叩くことは将来的にWin-Winにはならないから、
    適正な報酬を支払う必要があるって言ってた。
    あたりまえか・・・。

  • [hideさんへ]
    Win-Winってか構造的にIT業界をどげんかせんといかん!偉くなって構造改革してくださいw

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1983年大分県生まれ。東京在住のWeb系エンジニア。
    ポータルサイト、ファッションECサイト、コーディネートアプリ、食品ECサイトの開発運用などを経験。 人に役立つことや面白い記事を書けたらなと思っています。