容疑者Xの献身

社会人になって読んだ31冊目の本です。
言うまでもなく東野圭吾の代表作にもなった第134回直木賞受賞作品です。非常に有名な本ですが、結論からいうとやはり非常におもしろかったです。正直、前半から中盤にかけては今までの東野圭吾作品と同等レベル、平均的な作品だなと思っていたのですが、この人の作品はラストからが本領なのだと思います。人の心の描写を描かせたら天才的ですね。最後はこの本のタイトルがぴったりだと思いました。献身という言葉はこのような場面で使うのだなと感心するほどです。最近、10年前くらいの作品ばかり読んでいたので、上から目線ですけど細かいところで上手くなったなと思ったりします。

この話ではドラマにもなった「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編小説です。今度映画化もされるそうですね。湯川教授は福山、石神を堤真一、そして花岡靖子を松雪泰子が演じるそうです。人気小説を映画化したものはどちらかと言えば嫌いなほうですけど、これは面白そうだなと思ってしまいます。次はガリレオと予知夢も読んでみようかなーと思います。

この本を読んでいて思ったのは、いわゆる天才、まではいかなくてもいいけど頭のいい人についてです。ぼくは自分で頭がよくないなとよく思います。それは作中の石神もそうでしたが、彼らは頭の中で想像し、論理的に考え、答えを出すことができます。ぼくがよく思うのは想像力が欠陥しているということです。例えば、あれがこうなってそうなってと考えていても、頭の中だけで10手先まで読んでいるとそのうちこんがらがって分けわかんなくなってしまいます。よくそういう場合は書きながら考えたらいいよとか、書くことによって頭が整理される、いわゆるブレインストーミングとかもその一種だと思うのですが、そいうのって凡人だから有効なのであって、頭がいい人は頭の中に特別な空間があってそれを練り完結させることができるのだなと思います。凡人には凡人に適したやり方があると言えばそれまでなのですが、自分は平凡な頭しか持っていないことがたまに悲しくなります。

参考:正統派ミステリーとしては最高傑作です。(文藝春秋-著者に聞く)
参考:映画「容疑者Xの献身」(こちらフジテレビ)

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