次世代ウェブ -グーグルの次のモデル-

今週、読んだ本です。
次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

この本は有名なグーグル―Google 既存のビジネスを破壊すると同じ著者であり、主に日本のネットベンチャーに焦点を当てて書かれています。

いくつかおもしろかった部分を抜粋して紹介したいと思います。
P14
【引用始まり】 — つまるところベンチャーというのは、ビジネスモデルが肝なのであって、それ以上でもそれ以下でもない。優秀な技術力を持っていても、それをリアルなビジネスにドライブさせる力がなければ、単なる趣味でしかない。逆に営業力一本の会社は、必死で頑張り続ければ売り上げこそ維持できるかもしれないが、爆発的な成長は望めないし、社会に対する貢献もあまり期待できない。秀逸なビジネスモデル(望めるのであれば、卓越した技術に裏打ちされた秀逸なビジネスモデル)と、それに資金、人という三本柱がきちんと成立すれば、そのベンチャーは離陸を約束されているといっても過言ではないだろう。そしてそうした企業こそがミッションを明確にし、社会に価値を還元していくことも可能になるのである。【引用終わり】 —

これはまさにもうそうなのだと思います。
卓越した技術に裏打ちされた秀逸なビジネスモデル
豊富な資金
優秀な人間

ベンチャーで大事なのはこの三つです。
本書ではこのような視点から様々なネットベンチャーを紹介しています。
Googleのビジネスモデルや技術力がいかに優れているかなんてのは既に誰でも知っていることですから、それを踏まえた上で次のビジネスモデルやベンチャー企業を考えようという点はおもしろいと思いました。

P78
【引用始まり】 — 上武大学大学院客員教授で、ITの世界の論客として知られる池田信夫は自身のブログ「池田信夫blog」でこう書いている。
「Web3.0が登場するとすれば、それはインフラも情報処理もピアに分散してユーザー側でコントロールするP2P型だろう」
これは卓見である。
なぜならネットワークの理想像というのは決してクライアント・サーバーモデルではなく、ピュアP2Pこそ求められるべきだからだ。【引用終わり】 —

成功する企業の成長スパイラルについて
p82
【引用始まり】 — 1,ロングテールモデルを使って、企業と個人、企業と企業、個人と個人、個人とコンテンツといった新たなマッチングが爆発的に起こっていく。
2,これらマッチングされた個人、企業、組織、コンテンツはソーシャライズ(社会化)していく。
3,ロングテールによるマッチングやソーシャライズによって蓄積されたデータベースが、ひとつに統合されて極大化していく。【引用終わり】 —
今の日本のインターネットビジネスは、まだ1の段階で2009年までに2の段階を迎え、その後3の段階に入っていくだろうと述べられています。

そして前にぼくはこのブログでロングテールにはなりたくないと書いたことがあるのですが、それについても書かれていました。
p86
【引用始まり】 — そう考えれば、ロングテールのビジネスとは、二つのビジネスを意味しているように思われる。ひとつは、自らがロングテールとなることである。ユニークではあるけれども、顧客の数は圧倒的に少ないような単一商品を売っている零細店舗は自らがロングテールであり、検索マーケティングなどWeb2.0の仕組みをうまく利用することによって、ロングテールである自らを遠隔地にいる顧客に売っていくことができる。

もうひとつのモデルは、そうしたロングテールによるマッチングを提供するビジネスだ。それはたとえばロングテール商品を売っているアマゾンであり、零細店舗にロングテールによるマッチングを提供しているグーグルやオーバーチュアなどの検索エンジンマーケティング企業である。つまりは店や個人、あるいは大企業の中の小さな部署が、どこかにいるはずの自分たちの顧客を見つける方法がわからないと悩んでる時に、それをマッチングさせるビジネスということになる。【引用終わり】 —

つまり、ぼくは世の中のインフラであり、プラットフォームになるべくビジネスの方に魅力を感じるということです。だからなのか、ぼくは技術特化型のスーパーエンジニアになりたいとは思わなくて、技術の分かるスーパープロジェクトマネージャーになりたいと思ったりするのです。でもそれすら手段に過ぎないし、目的はあくまでもビジネスなのだというのが個人的な意見です。いや、本音を言うと別にビジネスでなくてもいいんです。世界にインパクトを与える、世の中や生活に影響するようなことをネットで成し遂げたいというのがぼくの夢です。ビジネスというとどうしてもお金臭くなりますけど、あんまりお金には興味がなかったりもします。お金も人も技術も手段の一つです。その先のビジネスも手段の一つなのです。理想論ですかね。

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