経済格差

【引用始まり】 — 経済財政諮問会議の民間メンバーの八代尚宏・国際基督教大教授は18日、内閣府の労働市場改革などに関するシンポジウムで、正社員と非正規社員の格差是正のため正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要との認識を示した。【引用終わり】 —

正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要との認識を示した。

そっちかよ!!
今年最大の、その発想はなかった、でした。
けど、パート、アルバイト、派遣、フリーター等のワーキングプア層の問題は深刻でこれからの日本を考える上で絶対に外せないポイントです。

「ワーキングプア――働いても働いても豊かになれない」

上記のURL先を見ると、ワーキングプアの深刻さがよくわかります。
これを見ると八代尚宏さんの言いたいことも分からなくもない気がします。
この10年、国は企業に活力を与えるための政策を次々と導入していき、社会の上の層が下の層を搾取するという構図ができてしまったことが問題です。

【引用始まり】 —  「マーケットで活躍している人々、強い人々、お金持ちの人々を攻撃する」な! というかけ声で、法人税率や所得税の最高税率は激減した。この結果、たとえば法人税の税収は1989年から2000年までの間で年10兆円減収になっている。【引用終わり】 —

国民が限りなく低賃金で働かされることにより、企業は潤っていくという流れです。最近話題の「契約社員らの正社員化規定を削除」や「ホワイトカラー・イグゼンプション」も完全にこの流れだと言えます。消費税増税だってそうでしょう。企業に甘く、国民に厳しくです。

格差を表す指標としてジニ係数というものがありますが、1990年度調査では0.433であったジニ係数が、2002年度調査では0.498、2006年では0.547と上がり続けています。(ジニ係数は0と1の間の数値をとり、数値が大きいほど格差が大きい不平等な集団だということになります。0は完全に平等な状態)
日本は今や、世界有数の貧困層の割合が高い国なのです。

労働者の3分の1が非正社員だというこの日本社会、今はまだいいですよ。
けど、多くの若いフリーターや派遣社員はこれからどうなっていくのでしょう。今の日本じゃ30過ぎたら正社員になれる可能性は失われます。安定した収入が保証されないということは結婚や家族を持つことを諦めることになり、少子化を促進することにもなります。長期的な生涯賃金を見据えられないということは消費の控えにも繋がります。
運よく正社員になれた人だって、成果主義という耳障りのいい言葉によって賃金が上がる前に切られる可能性も高くなってきています。安い賃金で雇える若者や外国人労働者が簡単に手に入るの世の中ですからね。そして一度ドロップアウトすると二度と這い上がれません。

年功序列の永久就職、あれだけ悪く言われていたシステムが今ではすばらしいシステムに思えてきます。紛れもなく、日本の高度成長期を支えてきた最高のシステムです。今の日本の勝ち組は企業経営者と官僚、政治家です。要はシステムを作る側ですから、自分たちの有利なシステムを構築していってるわけです。WEBの世界はWeb2.0の時代と言われ、2割の強者が8割の市場を支配する「2:8の法則」から8割のニッチな層が活躍できる富の再分配の流れだというのに、日本のこっち側は完全に逆の流れですね。

【引用始まり】 — 「こういう人たちに対して『努力が足りない』『個人の責任だから仕方がない』という人がいます。私たちの番組で取材に応じてくれた人たちはいずれも真剣に仕事を探し、家族のことを考えていました。努力をしない人、意欲がない人は一人もいなかったということを強調しておきたいと思います」【引用終わり】 —

就職活動をしている身としては、とりあえずは絶対正社員。
そしてその後は物価の安い海外生活が黄金パターンかもしれません。
いずれ住み難い日本からは日本人がいなくなるかもしれませんね。

参考漫画で日本の社会問題を指摘
すごくおもしろいけど、全然笑えません。

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ABOUTこの記事をかいた人

1983年大分県生まれ。東京在住のWeb系エンジニア。
ポータルサイト、ファッションECサイト、コーディネートアプリ、食品ECサイトの開発運用などを経験。
人に役立つことや面白い記事を書けたらなと思っています。