100兆ドル札

【引用始まり】 — ハラレ(CNN) 経済が崩壊状態となっているアフリカ南部ジンバブエの中央銀行は15日、新たに100兆ジンバブエ・ドル札を発行すると発表した。【引用終わり】 —

ジンバブエの経済を見ていると勉強になりますね。
日本も借金大国でお金がないないと言いますが、日銀が大量に紙幣を発行したらええんちゃうんと誰もが幼い頃思った経験があるのではないでしょうか。実際にやってみたらこうなったという稀に見る良い例です。

今までの経緯をまとめてみると、元々ジンバブエは外資の半分を農業で得ている農業大国でした。
しかし、2000年にある黒人優遇政策が発表されます。

白人の地主と黒人の農業労働者という構図を変えるために、黒人たちが白人の地主から農地を「奪う」ことを合法化

→農業の経営・生産ノウハウが失われ深刻な食料不足に

ジンバブエに進出している外国企業の株式のうち過半数を、ジンバブエの黒人に強制的に譲渡しなくてはならないという内容の法案通過

→外資系企業が一斉撤退
→既に食料不足な上に生活物資も不足し、値段急上昇

「ほぼ全ての製品・サービスの価格を強制的に半額にする」法案通過

→利益にならないので多くの企業が物を売ることをやめる

「商品を持っているのに売らないのは違法」法案通過

→逮捕者、倒産続出
→経済完全崩壊

超絶ハイパーインフレが止まらないので100兆ドル紙幣発行
→今ここ

みたいな感じの流れです。
根本的な解決ではなく、その場しのぎの法案を次々と出していくと経済の混乱は収束できなくなってしまうんですね。良い勉強になります。

現在、ジンバブエはロバート・ムガベの独裁政権下にあり、劣悪な経済事情に加えて、秘密警察による監視や反体制派への暴力など言論の統制を受けることから世界最悪の独裁国家などと評されるそうです。
年間インフレ率、2億3000万%ですからね。1日3回、食料品が値上げされるそうです。想像もできません。

100年に一度の不況なんて言うけどさ、本当の経済崩壊というのはこういうのを言うんですよね。
ドリカムの歌にもあるじゃないですか。

【引用始まり】 — 100年に一度の恋
実は
5年かそこらで何度もした【引用終わり】 —
大袈裟なんですよ。
今後も、この程度の不況なら10年に1度は起きていくと思います。
ただ、ジンバブエは100年に1度どころか1000年に1度規模の混乱かもしれません。
格が全然違います。すごい。

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ABOUTこの記事をかいた人

1983年大分県生まれ。東京在住のWeb系エンジニア。
ポータルサイト、ファッションECサイト、コーディネートアプリ、食品ECサイトの開発運用などを経験。
人に役立つことや面白い記事を書けたらなと思っています。