出典:http://c.o16.co/1/g6/aboutus/pdf/VOICE63.pdf
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オイシックスにはいくつかキラー商品と呼ばれる絶対的エースが存在します。 そのうちの1つがこの『みつトマト』普通のトマトの糖分が約5度の所、みつトマトの年間平均糖度は10度、旬の春には14度にも達するほど、非常に甘いのが特徴です。ぼくも何年も家庭菜園でトマトを育ててきましたが、次元の違う美味しさです。初めて食べたときは衝撃を受けました。
生産者の伊原さんはオイシックスの農家オブザイヤーを何度も受賞しています。まさにカリスマ農家。 先日、この伊原さんにお会いする機会がありましたので、いくつか気になっていたことを聞いてみました。
なんでこんなに美味しいトマトが作れるのか
伊原さんの『みつトマト』は土をほとんど使わない、養液土耕栽培(水耕栽培)で作られているそうです。名前の通り、水でトマトを育んでいく、みつトマトは本来もっと大きくなる品種ですが、水分の量と光の量を徹底的にコントロールして味を凝縮させているそうです。また、湿度は70%~80%を維持し、病気のリスクは高まる一方、湿度が高くないと葉の裏側の気功が開かず水を吸い始めないないということでした。周りに水があるなと感じなければ、水を吸い始めない、水を吸うと成長が促進される、科学的なんですよね。
伊原さんのこんな言葉が印象的でした。
「ぼくも路地で普通にトマト作ったら全然美味しく作れないですよ、やっぱりプロの仕事として万全な設備を使って本気で作るから美味しいものができるんです。」
そうか、そうなのか、プロの農家ってそういうことなんだなと腑に落ちた瞬間でした。どんなにいい品種を使っても庭に植えて自然に任せて放置だとそれなりのものしかできないんですね。
トマトが一番美味しい時期は夏じゃないんですか?
トマトの旬と言えばやっぱり夏ですよね。 普通、トマトを作ろうと思ったら5月上旬から中旬に苗を植えます。そして7月上旬から8月いっぱいくらいまで実がなり収獲できる状態になります。それが常識だと思います。でも伊原さんからは全く逆の答えをもらいました。
「トマトの味は暑すぎても寒すぎても落ちるんです。温度というのは寒い場合はハウスで暖められるけれど、夏は温度を落とすのがなかなか難しい、そうなると夏の方が圧倒的に味は落ちます。」
これはもう本当に目から鱗でした。トマトなのに夏より冬の方が美味しい。一番美味しいのは春秋らしいです。夏は味が落ちるので、違うブランドとして売りだしてもいるらしいです。同じ品種で同じ人が作っても、夏に初めて食べた人が「旬でこんなものか」と思ったら悲しいですからね。それにしても、この事実は本当に驚きました、やっぱり旬のものが一番って思いますよね、普通。
これからの『スタンダード』になる
「最終的には『スタンダード』ですか。みんながこのトマトくらいの味が食べられるようになると嬉しいよねって。それが一番いいんじゃないかなぁ。今は本当に限られた人しか食べられない状況になっているんで。それはうちの栽培のやり方とか、採れる量にも問題がある。ある程度の値段になっちゃうと、普通のトマトしかどうしても手が出しづらい人って一杯いると思います。それが逆にこの味で普通のトマトと同じ値段で買えたら、それが『スタンダード』だったら、ある意味みんな幸せ。そうするとトマトを買ってくれる人がもっと増えるかもしれない。それが何よりかなって。
出典:http://c.o16.co/1/g6/aboutus/pdf/VOICE63.pdf
確かにこのレベルの味がスタンダードになったらトマト好きはものすごく増えると思います。 こういうレベルの農家さんは本当にカッコいいなと思いました。