興味本位でビズリーチに登録してから半年が経ちました。 登録3日でヘッドハンターから100通以上スカウトメールが届いてびっくりしたこともありましたが、今では学習して企業からのプラチナスカウトメールのみ転送するように設定して厳選して読んでいます。
プラチナスカウトメールとは面談が確約されているグレードの高いスカウトのことのようです。 ヘッドハンター・直接採用企業検索
これは通常のスカウトと違い、会員様の職務経歴書に強い興味を持った採用企業やヘッドハンターから届くスカウトメッセージです。案件は、サイトに公開できないような秘匿性の高いポジションである場合が多く、面談もしくは面接が確約されていることが特徴です。
プラチナスカウトメールが裏側でどういう仕組みなのかまでは分かりませんが、プラチナって言うくらいだから企業側からも送信回数に応じてお金を取っているビジネスモデルなんじゃないでしょうか。当初、ビズリーチは求職者側からお金を取るモデルだったはずですが、それだとなかなか成り立たないのか、現にぼくは会員になってから半年間、キャンペーンという名の元、お金を払っていません。
というわけで、この半年間で企業からの直接スカウトメールを150通程受け取りました。 半年間で150通なのでだいたい毎日に近いペースでスカウトメールが届いた計算になります。
どんなプラチナスカウトメールが届くのか
正直、150通のうち開封だけでもした企業のメールは50通くらいだと思います。 他の100通は題名だけみて開きもしませんでした。
果たしてその差はなんなのか。
プラチナスカウトメールはタイトルが大事
まずはもちろん企業名を見て知っているかどうかという判断はあるわけですが、知らない企業の場合、次に見るのはタイトルですよね。これはあらゆる営業メールでも一緒だと思いますけど、タイトルに8割やる気は現れます。
例えば多いのはこんなタイトル
○○株式会社様でのご経験を拝見しました。
で?ってなりますよね。 ぼくの経歴の中で3社目の今の会社での経験が一番短いんですが、他の2社での経歴とスキルは見てるの?職歴も見ずに適当に送ってるんじゃないの?って思ってしまいます。特に半年前は入社して半年なのに、その会社だけを強調されても全くグッときませんでした。
コンサル経験を拝見して興味を持たせていただいております。
コンサル経験ねーし! 絶対読んでないでしょ、と思わずにはいられません。
ぜひ一度お会いしませんか?
全然会いたいという気持ちが伝わってきませんよね。 あなた、好きな人をデートに誘うときのタイトル、それでいいの?みたいな。 ふーんと思ってしまいます。
さらにやる気をそいだタイトルがこれ。
電話面談のご案内
これはタイトルじゃなくても本文の末尾にでも、まずは電話面談を設定させて欲しいという文面が出てくると、ないなーと思ってしまいます。だいたいこういう会社は経験上、スカウト業務を外部委託して母数を集めるために電話でインタビュー形式で情報を集めて、書類選考に進めるかどうか本社に判断してもらうみたいな、到底スカウトとは呼べないようなやり方をしているところが多いし、電話時間も10分でいいのでとか書いていて、全然真剣さが伝わってきません。
確かに会社にわざわざ出向くのはめんどくさいですが、もし入社を本気で検討するなら何度でも出向いてしっかり確認したいし、仮にもエグゼクティブ向け転職と謳っているのに、人事担当や外注から連絡ではエグゼクティブ感出ないよと思います。
逆に読みたくなったタイトルはこれ
そんなやる気の感じられないタイトルが多いんですが、逆におやっと思って思わず開いてしまったメールも中にはあります。
本スカウト限定で【リードエンジニア】を探しております。
やっぱり人間、限定って言葉に弱いんですかね。 どういうこと?って思って思わず開いてしまいました。
新サービスの立ち上げエンジニアとして参画してください。
新サービスって言葉に弱いんですよねー。 既に稼働しているサービスより新サービスの方が仕事としてはやりやすいし、個人的には魅力を感じるポイントです。
代表取締役の○○です。CTO候補として参画していただきたいです。
ビズリーチの魅力はここだと思うんですよね。 代表取締役から直接、経営陣候補者としてのスカウトメール。 当然スタートアップ系が多くはなるんですが、一読してみようと絶対思います。
さっき書いた人事担当者からの電話面談希望メールとの違いが分かるでしょうか。 で、本当に代表取締役が自分の言葉で書いているのかどうは中身でチェックします。
2016年9月4億円の資金調達を完了しました。
これも読みたくなりますね、どんな会社だろう、ジャンルは?将来性ありそう? となんなら社名でググッて他の情報も調べるかもしれません。
【CTO候補】一度お会いしませんか?上場への壁は技術課題なんです!
こういうテンプレっぽくない雰囲気が大事ですよね。 どんな技術課題があるんだろう、自分でクリアできる内容なのかな、経歴とマッチした内容だから送っているのかな?と確認したくなります。
中身も当然大事
第一関門はタイトルなわけですが、その後、開封したとしても同じような印象を受けます。つまり文面がテンプレートやコピペだなと思う内容だと、正直誰でもいんでしょって感じで興ざめです。
特にひどいなと思うのは自分の会社の歴史をつらつらと述べたあと、電話面談の候補日くださいってパターンです。こういうのって恋愛と一緒なのかなと思います。メールでもトークでも自分のことしか話さない人は、私に興味があるからデートに誘ったんだよね?ってなっちゃいますよね。
ぼくがよく思うのは、ちゃんと相手の経歴を読んで、なぜ相手に興味を持ったのか、自分の会社の何を解決できそうだと思ったからメールを送ったのか、それだけは伝えるべきなんじゃないかな、スカウトって本来そういうものなんじゃないかなと思います。
これはコピペではありませんって書いている文面のスカウトメールもありましたが、そういうのは好印象でした。採用側の人間と話す機会もたまにありますが、ビズリーチを使ったけどいい人があまり来なかったみたいなことを言う人は、使い方が下手なんじゃないのかなと思ったりもします。
ビズリーチでは開封率をチェックしている
これは推測なんですが、たぶん間違いないです。 開封率はもちろん技術的には取れますし、おそらくビズリーチではその開封情報を企業側に開示しています。
なぜならスルーした会社からはその後音沙汰ないことが多いですが、開封した企業からは必ず追い打ちのメールが2通くらいは届くからです。開封したということは、少なくとも興味を持って閲覧した人であって、返信していないのは興味があるけど時間がなくて忘れているのか、保留している可能性があるので、リマインドメール、追い打ちを送りましょうってマニュアルでもあるんじゃないでしょうか。
実際、これは効果的で、その会社のことを思い出すので、スカウトメール文面を読み返して再検討したりします。けど、リマインドメールも2回以上くると逆効果で、うざいなと思ってしまいます。何事もタイミングとバランスが大事ですね。
メールの開封率以外にも添付の求人票の開封率も開示しているんじゃないかなという気もしています。興味の段階として、メール開封、求人票開封(条件面確認)とステップがあって、条件面まで確認するときはだいぶ興味を持っているときです。
その条件面でたまに年収400〜600万みたいな記載があると、おいおいエグゼクティブはどこに行ったって苦笑したりすることもあるんですが。
結論
ビズリーチは登録すれば人によると思いますが、けっこー企業からもスカウトメールが届きます。 そしてその内容は当然ながら企業によって全然違います。お金をどぶに捨てているようなメールもあれば、CVRの高いメールもあります。要は本気度の違いとテクニック的な面もあると思いますが、一般ユーザからすると基本待っているだけでよりどりみどりでスカウトメールを毎日眺めることができるので、見る目も肥えますし、気になるところがあればちゃんとチェックして連絡を取ればいいので楽なサービスだと思います。
エグゼクティブって言うほどエグゼクティブな感じがしていないのは、ぼくの人材レベルの問題な気もします。年収1000万円以上の求人も多いみたいですしね。
というわけで、ビズリーチを半年間使ってみた率直な感想でした。
また、同じくハイクラス、エグゼクティブ特化型の転職支援を得意としており、業界・職種別の組織体制をとっているJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)が大手の転職支援エージェントとしてはオススメです。