レゴブロックから学ぶ創造性と組織開発

 

この記事はZOZOのアドベントカレンダー2021その3の18日目です。

本日は組織開発ブロックの指原が担当します。

 

組織開発ブロックについて

まず、ZOZOの組織開発ブロックについてご紹介します。

組織開発ブロックは元々ZOZOテクノロジーズにあったチーム(2020年12月発足)ですが、ZOZOテクノロジーズは2021年10月に会社分割が行われ、そのタイミングで多くの社員が親会社のZOZOに転籍しました。組織開発ブロックもZOZOに移籍し、現在は引き続きエンジニア・デザイナー部門を対象にした活動を行っています。

チームの詳しい発足の経緯については下記の記事に詳しく記載していますので、気になる方はご参照ください。

techblog.zozo.com

現在メンバーは2人で主な担当業務としては

  • 評価制度設計・運用
  • 1on1推進
  • 従業員サーベイ活用支援
  • 開発プロセス改善提案

などなどを行っており、最近は会社統合に伴うビジネス部門とエンジニア部門の融合課題解決や会社統合後の人事制度設計などに取り組んでいます。ミッションとして「カッコいい人と組織をつくる」を掲げています。

 

ソウゾウ手当について

ところで弊社にはソウゾウ手当という福利厚生があります。

bungeishunju.com

「ZOZOらしさ」である「ソウゾウのナナメウエ」を行くような成果を生み出すため、アイデア創出の元になる体験や学びのインプットを支援する「ソウゾウ手当」を導入。

使い方はかなり自由度があり、自身やチームの創造性を高めるために利用して良い手当となります。今回、このソウゾウ手当を組織開発ブロックではレゴブロック購入に使ったので紹介したいと思います。

 

レゴブロックは組織開発手法として注目されている

レゴブロック購入って、そんなん趣味としてレゴブロック欲しいから買っただけちゃうんというご指摘もあるかもしれませんが、それも半分あります。レゴブロックは近年組織開発の手法だったり研修のテーマとして注目されているのです。

diamond.jp

こちらの記事にありますように

  • 感性で捉えて論理で考える作業から問題解決のプロセスを学ぶ
  • レゴを媒体に組織について対話する

というようなコンテンツ設計ができます。

レゴブロックという一見ただのおもちゃですが、その自由度が故に何らかの思いや意味などメタファー(隠喩)を与えることで、その人の持つ価値観や経験、感情を表しやすいという特性があります。

 

今回買ってみたレゴブロック

ということで、ぼくが今回ソウゾウ手当を使って買ってみたブロックを紹介します。

レゴ (LEGO) クラシック 黄色のアイデアボックス

まず、33色の基本的なレゴを組み合わせて様々な作品が作れるブロックです。説明書にいろんな作品例が書かれていたのですが本当にいろんなものが作れます。とても創造性を刺激される商品です。

amzn.to

レゴ(LEGO) クリエイター 海賊船

次に海賊船です。

弊社では昔から会社をマグロ漁船に例えることが多いのですが、組織開発ブロックでは宝島を目指す海賊船という呼び方をしたりします。みんな役割は違えど、1つのゴールを目指す船員だよねという意味です。

そういうメタファーを使いながらも研修などで海賊船を紹介したいよねということで購入しました。

amzn.to

レゴ(LEGO) アイデア レゴ(R) NASA アポロ計画 サターンV

メタファーという意味では同じブロックの上司は宇宙船のレゴを購入していました。これは組織開発やマネジメントでロケットの話をすることがあるのですが、マネージャーが部下にできること(1on1やコーチング、ティーチングなど)は地球から大気圏突破するブースターみたいなものだよねという話です。宇宙に出てから本人が活躍するかどうかという部分は本人次第なところが大きい、というメタファーです。

これも例え話の中で実際に見せながら使えそうなレゴです。

レゴ(LEGO) アディダス オリジナルス スーパースター

次にやぱりファッションテック企業の社員として気になって購入したのがこれです。アディダス スーパースターのレゴブロックです。

amzn.to

こちらは実際に組み立ててみました。

制作時間は7時間、想像以上にパーツが細かく組み立てに時間がかかりました。

アディダススーパースターレゴブロック

これをオンライン会議で見える位置に飾ってアイスブレイクに利用しながらファッションテック企業アピールに使っていきたいと思います。

そして実際に組み立てていく中でとても学びもありました。

見えないところへのこだわりの強さ

  • 神は細部に宿る
    正直、上の写真を見る限りもっと簡単につくれると思ってました。そんな複雑そうに見えないです。しかし、この作品には全部で731ピースものレゴブロックが使用されています。めちゃくちゃ複雑なのです。

    途中、「え、白と黒を交互に組み立てたあと、その上を全部白のパーツで覆うの?外から見えないじゃん」みたいな部分もたくさんあるのですが、完成時に角度によってはちらっと見えることでカッコよくなっていたりします。

    また、「そこは1つのブロックでいけるよね?」ってところで、2つのブロックを組み合わせて作る部分があったりします。それも見た目が違うだけなのですが、細かいデザインに徹底的にこだわっていることが作っていて伝わってきました。
  • 製造企画やオペレーションへの想像
    さらに製作工程は全部で6ステップあり、ステップごとにパーツが袋に入っているのですが、1つの工程を作り終わるたびにいくつか必ずパーツが余ることに気が付きました。どうも予備のパーツのようで、「何か組み立て忘れたかな?」と不安になり実際組み立て忘れていることもあるのですが、細かいパーツで無くしやすい必要不可欠なパーツを余分に入れていたりするそうです。

    これ、どのパーツを余分に入れているのかという法則性が分かりづらいのですが、もしかしたらどれを余らすかという意思決定のために、テスターを何百人も雇って「このパーツがないと破綻する」「このパーツはなくしやすい」みたいなパターンを洗い出して決めているのかもしれないと想像力を掻き立てられました実際はそんなコストかかることやってないかもしれないですが、あまりにもパーツや組み立て工程に対する細かいこだわりを感じていたので、そう思わせる何かを感じたのです。

ZOZOは想像と創造の会社

ZOZOという社名の由来は、もちろんZOZOTOWNのZOZOなのですが、ZOZOは「想像」と「創造」という2つの「ソウゾウ」からつけられたネーミングです。

レゴを作っている最中は想像を超えた労力が必要で創造力を発揮する必要がありますし、作ったレゴを見せる弊社社員にどんな話ができるかということを想像もしますし、レゴを作っているメーカーの社員もどんな想いで作ってきたのかという想像もしました。

「ZOZOらしさ」を「ソウゾウのナナメウエ」というキーワードで呼んでいますが、まさに「想像と創造が行き交う」そんな体験です。

 

ぼく自身、実はレゴブロック購入も組み立ても初めての体験だったんですが、純粋に楽しめますし、学ぶことも意外とあり、使い方も様々なのでおすすめです。ご興味が湧いた方いらっしゃらないかもしれないですが、もしよかったらクリスマスシーズンですし、ぜひ1ついかがでしょうか!?