転職活動で20社応募して通過率100%だった職務経歴書の書き方ポイント

ぼくは2008年に就職したので、社会人歴7年なんですが、その間に2回の転職を経験しました。転職活動と新卒での就職活動との一番の違いは、学生の就職活動の書類選考がエントリーシートなのに対して、転職活動では職務経歴書を書くということではないでしょうか。

ぼくも最初は職務経歴書って一体なんだと戸惑ったのを覚えています。ぼくは転職活動を通じて、全部で20社近くに職務経歴書を提出して書類選考を受けましたが、いままで一度も書類選考で落ちたことがありません。逆に、応募してくる人や知り合いの職務経歴書を読むような機会もありましたが、あまりに下手くそだなと思うことが多かったので、ぼくが考える職務経歴書の書き方のポイントを紹介したいと思います。

職務経歴書とは自分の職歴をアピールする書類

まず、職務経歴書ってなんなのって人向けに説明すると、職務経歴書とは就職してからの自分がやってきた業務の説明と、自分が持っているスキル、実績をアピールする書類のことです。同時に履歴書も提出することがほとんどですが、履歴書は卒業、入社、退社の事実を書くだけで、基本的にただのプロフィールシートです。

このアピールする書類ということを理解していない応募者が多すぎる気がします。

だらだら関わったプロジェクトを羅列しても意味がない

システムエンジニアだと、プロジェクト単位で仕事をすることが多いからなんでしょうが、就職してからいままでに関わってきたプロジェクトをすべて羅列し、10枚くらいの職務経歴書になっているものを見たことがあります。でも職務経歴書は学生の卒業論文じゃないんです。

自分の経歴を棚卸しして、読む側の立場にたって、一体自分の一番のウリはなんなのか、そこを理解して伝えなくてはいけません。10枚も同じようなフォーマットでダラダラした書かれた職務経歴書ちゃんと隅々まで読まれると思いますか?その中にせっかく、自分の実績上、重要なことを書いていたとしても、10枚もあるとパラパラとめくって、ふーんで書類選考落ちて終わってしまいます。もったいないです。

職務経歴書はA4用紙2枚で十分

職務経歴書は2枚、多くても3枚くらいにまとめるべきだと思います。その方が読む方も見落としが少ないし、自ずとアピールポイントを濃縮させて書くことができます。人生のかかった大事な職務経歴書、2枚じゃ不安だという人もいるかもしれませんが、大丈夫です、ぼくは一度も落ちたことはありません。

冒頭に経歴の要約を書く

書類選考が行われる際のイメージをしてみましょう。書類を受け取った、人事が担当部署の人に渡すとき、複数人でチェックするとき、さらにその先、面接のときの資料として展開されるとき。

「◯◯で△△をやってた□□に強そうな人です。」

と一言で紹介されるんじゃないでしょうか。その一言で興味を惹かれるような要約にしましょう。 職務経歴書を最初にみたときに、パッと理解され、印象に残るような自分の経験を強調した要約文を冒頭で書くべきです。

所属歴と所有スキルは1箇所にまとめる

後の職務経歴詳細でも所属歴とスキルは書きますが、いくつかの会社を経験している場合は、序盤にその情報を一覧で載せていた方が親切です。ブログで言えば、目次みたいなもんですね。

職務経歴書詳細にすべてを書く必要はない

自分のことをアピールしようとする想いが強すぎると、ついつい経験のすべてを余すことなく書きたいと思ってしまうかもしれません。でも、よくよく冷静になって考えてみてください。

面接官はそんなこと知りたいですか?

誰もが陥りやすい罠だと思うんですが、自分のアピールにならないような仕事は別に書く必要はないんです。逆に、書くのであれば、その仕事に関する具体的なプロセスや数字を挙げて、成果としてしっかり強調しましょう。その成果がしょぼいようならやっぱり書かないほうがいいです。

応募企業のニーズに合わせて情報を差し込む

人を募集している企業はだいたい募集要項をHPに掲載していますよね。そこで今回、欲しい人材像があるわけで、スキル的にも歓迎スキルがあるはずです。その情報と自分のスキルセットを比較して、マッチするものをピックアップし、アピールポイントとして強調する。それだけで書類選考の通過率は上がるはずです。

面接のシナリオ作りは職務経歴書で決まる

転職活動での面接は、ほぼほぼ職務経歴書に書いていることの再確認作業です。職務経歴書を作るときは、自分が聞いて欲しいことを中心に組み立てるべきです。ぼくは職務経歴書の中にあえて気になるようなポイントを作っておいて、そこを質問させるというようなテクニックも使ったりしました。

読みやすさに徹底的にこだわる

内容もさることながら、大事だと思うのは職務経歴書の読みやすさです。考えてもみてください、職務経歴書すら読みやすく作れない人間が、仕事で読みやすいドキュメントを作ることができるでしょうか、仕事ができそうだと思われるでしょうか。

見出しや表などを効果的に使って、視覚的に読みやすい構成にするべきです。読みやすいフォーマットはググればたくさん出てくるはずです。ぼくはいろんなフォーマットを研究して、いいとこ取りでオリジナルフォーマットを使ってました。

最後は自己PR

職務経歴書の中で、自分の強みやウリは十分伝わっているはずですが、自己PRでダメ押しです。ここではストレートに自分の強みをはっきり書きます。そして今回、応募するに至るまでのストーリー、動機をそこに絡めます。

さらに、これからその会社で実現していきたいことと、その理由、そこに上記の強みが活かせることを強調し、最後に職務経歴書だけでは伝わらないであろう、人柄や趣味に関することにも軽く言及できるとベストです。

まとめ

つまり、整理すると

  • 簡潔にまとめる
  • アピールしたいポイントを絞る
  • 読みやすさが大事

ってことですね。ぼくがやっているのは本当にこれだけなんですが、一回も落ちたことがありません。

どんなにスキルや人柄がよくても、面接に辿りつくことができなければそれまでです。自分の人生がかかっている職務経歴書、一度作ったら出来上がりじゃなくて、何度もなんどもなんども繰り返し読み返してみて、これで本当に自分のことを魅力的だと思ってもらえるか、推敲し直してもらいたいです。

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