【体験談】保健所のHIV検査を受けに行った結果・・・

保健所にhivの検査を受けに行ってきました。 思い当たる節はなかったものの、hivは潜伏期間が長くエイズが発症するまで自覚症状がほとんどないため、過去に1度も検査を受けたことがない人で自分は絶対大丈夫と言える人は少ないと思うんですよね。自分は大丈夫でも過去に関係を持った人が本当に大丈夫かとか分からないし、ボディピアスやタトゥーを海外で受けて感染したという人もいるそうです。

恋人ができたタイミング、結婚するタイミングなど、人生の節目などで確認しておくということは自分や周りの人の命を守るという意味でも大事なんじゃないかと思い、今回、意を決して受けてみることにしました。

ぼくが行った保健所は毎週木曜日の13時半から15時半までしかやっていませんでしたが、大抵の保健所は同じく週1回や月に2回くらいしかhivの検査はやっていないようです。無料なので文句は言えませんが、ちょっと通いづらいなとは思いました。

検査当日

検査には特に予約も必要なく、該当時間に行くだけで受けることができました。 13時半過ぎに行き受付を済ますと、簡単なアンケートと番号札が渡されました。アンケートの内容はチェック形式で最近性行為があったのはいつか、相手は異性か、何か自覚症状があるか、他の性病にかかったことはあるかなどでした。番号札はピンク色で、ピンク色は検査を受ける人用で、黄色が検査結果を受ける人用のようでした。ぼくがもらったピンク色の番号札は4番でした。

時間すぐに行ったのに、もう前に3人もいるのかと思いましたが、逆に終始混んでる感じでもなかったのでこれくらいなら確かに週1回くらいがコスト的に妥当なのかなとも思いました。周りを見渡すと若い男性が1人、中年の男性が1人、若い女性が1人という感じでした。

ちなみにhivの検査では感染から2ヶ月以上経ってからできた抗体をチェックするようなので、最低でも思い当たる節から2ヶ月は経っていないと検査の意味がないそうです。たまに献血hivの検査代わりに使う人がいるという話を聞いたことがありますが、献血の場合は、仮にhivに感染している血液が見つかっても本人に告知はしないそうです。それは告知すると献血を検査として使う人が増えてしまうかららしいのですが、そもそも感染してから2ヶ月は検出できないため、検査をスルーしてしまう可能性もあるわけでそう考えると輸血というのも怖いなと思いました。

hivだけじゃなくて他の性病検査もしてくれる

今回、hivの検査として訪れたわけですが、保健所では同時に梅毒、クラミジア、淋毒等の代表的な性病の検査もしれくれました。クラミジア等は尿検査で分かるということで、検査は尿検査から始まりました。

通常、健康診断等では最初の尿は捨てて中間から採るのが良いとされていますが、性病の場合は調べたい菌が流されてしまわないように1時間以上溜めた状態の尿を最初の方だけ必要とするようです。なので検査の直前には尿を出さないように気をつけないといけません。朝一の尿である必要などはないようです。

カウンセリングがある

尿をとった後は行政の人なのか、看護師さんなのか、医師なのかは不明でしたがカウンセリングというかヒアリングというか、対面での面談がありました。hivに関して何か分からないことや不安なことはないかということを丁寧に優しく説明してくれました。

ぼくはhivに感染したら自分で何か症状に気付くものなのかというようなことを質問してみました。曰く、hivに感染して初期症状としてインフルエンザに似たような症状や、湿疹が出たりする人もいるけれど、ほとんどの人は何も症状が出ないため、最終的には検査してみないと分からないということでした。

世の中には感染してるが気付いていない人がたくさんいるんだろうなと思いました。hivの潜伏期間は10年とも言われていますが、hivの状態では死ぬことはないそうです。実際には潜伏期間が終わり、エイズが発症すると命の危険があるわけですが、この10年で薬の進歩がすさまじく、エイズを発症していなければ一生発症を抑えることができるそうです。ただ、hivの感染に気付かず、エイズになってから気付くことを「いきなりエイズ」と呼ぶそうですが、そういうケースが多く手遅れになることがあるようです。つまり、早期発見が重要ということですね。

血液検査

hivの検査自体は血液検査で行われます。即日検査結果が分かる保健所と1週間後に分かる保健所があるようですが、ここは1週間後でした。即日検査の場合は、感染の機会があってから3ヶ月以上経っていることが条件プラス、精度も1週間後の方が若干高いようです。精度というのは偽陽性と呼ばれるもので、1000人に2、3人、本当は陰性なのに陽性と出てしまうことがあるそうです。めちゃくちゃ怖い話ですが、それでも本当は陽性なのに陰性と出てしまう方が感染の拡大や命の危険を考えると怖いことなので、嘘の陰性を出すくらいなら嘘の陽性を出すという方に傾いているようです。

血液検査自体は通常の血液検査と一緒ですぐ終わり、その日はそれで帰って良いということでした。

不安な一週間

そしてこの検査結果を待っている一週間がとてつもなく不安で怖かったです。99%大丈夫だと思っていても、万が一ということはありえるし、hivの感染率が低い(感染者との性行為で0.1%とか)とは言え、確率はあくまで確率なので1回目で感染した人ももちろんいるし、など考えるとhivノイローゼという感じで、ふとした瞬間に憂鬱になったり、hivについて調べたり、過去を振り返ったりしていました。

ぼくは、検査結果待ちの一週間の、このいろいろ調べて詳しくなったり、過去を振り返って反省したりするような時間のために、一週間が設けられているのではないかと思ったりしました。とても不安ですが、自分ごととして人生を考えるいい機会にもなりました。

検査結果

検査結果は一週間後の同じ時間、同じ場所で今度は黄色の番号札をもらいました。今回は6番の番号札でした。結果を聞きに自ら来たわけですが、かなり久しぶりに緊張で足取りが重かったです。もし陽性だったら、偽陽性の可能性がわずかに残っているものの、再検査でまた来ることになるのか、どこかの病院に紹介状を書いてもらうのか、などなど想像が膨らみます。

そうこうしているうちに呼ばれて診察室に入りました。 診察室には既に検査結果の紙が置かれていました。説明を聞くまでにサッと目を通すと全ての項目が(-)マイナスでした。

「今回は全ての検査項目で陰性でした。」

と言われ

「本当によかったです。」

と思わず返しました。緊張でご飯も食べてなかったのですが、急にお腹がすいてきました。

その日はそれだけですぐに帰りました。保健所では検査結果については証明書等は発行していないようです。

自分で検査することもできる

今回、平日の木曜日に2回保健所に行きましたが、正直なかなか時間を作るのは難しいなと思いました。そういう人のために検査キットというものがあるようです。

男性用検査キット

男性セット | 性感染症(STD) 検査キット詳細

検査できる病気 HIV感染症 梅毒 性器クラミジア 性器淋菌感染症

女性用検査キット

女性セット | 性感染症(STD) 検査キット詳細

自宅で検査できるのはすごく便利ですね。