お客様にクリックしてもらうにはズバリ「情報っぽく」キャッチコピーを書くことである
タイトルは釣りです。こんな本を読みました。
[itemlink post_id="11166"]
日本の大手メーカー通販の7割以上がコンサルティングを依頼しているという加藤公一レオ氏の著書で、ネット広告で費用対効果と売上を100%確実に上げる門外不出のノウハウを大暴露、という一見胡散臭そうにも見えてしまう本ですが、中身は割とまともなことが書かれています。
世の中に絶対はないと言いますが、師曰く「ネットマーケティングには100%が存在する」ということで、それはレオ氏がこの15年間、200億円という膨大な広告費を使って無数のABテストを繰り返してきた結果、必勝法は存在するという結論になったそうです。
例えば、いきなりネット広告で本商品を売る方法論のことをワンステップマーケティングといい、ネット広告で見込み客を集めて本商品購入に引き上げることをツーステップマーケティングというそうですが、ネット広告においてはワンステップマーケティングよりもツーステップマーケティングの方がCPO効率が必ずいい、何十社何百社、何千回何万回試行しても100%いいそうです。
1.広告で多くの「見込み客」を効率よく集めること 2.その見込み客の多くを注文してくれる「既存客」に引き上げること 3.その既存客に何度もリピートしてもらい「固定客」にすること
この本には他にもいろいろいいことが書いていました。
広告を無視しながら情報のみを求めているお客様にクリックしてもらうにはズバリ「情報っぽく」キャッチコピーを書くことである。読者がピンポイントで自分に向けられたメッセージだと感じれば、それは情報に変わる。
これは広告に限らず、ブログの記事タイトルだってそうだし、何かを読まれたり見てもらいたければ、何事も「いかに自分に関係あると思われるかどうか」が大事であり、情報っぽい感じに書くことが大切だなと思います。というわけで、情報っぽい感じのタイトルにしてみたいんですが、本当はABテストを繰り返して最適なタイトルを分析していかないといけないところですね。
もうひとつネット広告でクリック率が高いキャッチコピーは続きが気になるような焦らしたキャッチコピーだそうです。これもブログタイトルでもやっぱりそうですよね、ちなみに最近続きが気になって読んでしまった記事はこれです。
強烈にどうなったのか気になって読んでしまいました。
情報を求めている人たちに対してだからこそ、お客様自身の問題や欲求に気付かせ、その問題や欲求を解決する方法として「自社の商品を提案する」とお客様は自然と申し込みたくなりコンバージョン率が上がる
これって物事の本質だなと思って、ECでもアフィリエイトでも何かを売ったりしたいときに強引に興味を持たせようとしても良い結果が得られることは少なく、例えば何かを検索する人って知りたいことや解決したいことがあるはずで、その答えをそっと差し出すだけで自然とコンバージョンが得られる、需要のあるところに供給するだけでいいっていう感覚は大切だなと思います。
ぼくが学生のときにそれを思ったのが学園祭の屋台でやきとりを売っていたことがあったんですが、なかなか売れなかったやきとりが、屋台の前にベンチを設置してみたら、絶えず誰かが休憩のために座って、やきとりも売れるようになったということがあったのをよく覚えています。需要のあるところに供給する、それにより副次的効果も得る、そういうのが理想ですね。
最近、たまたまカーネギーの「人を動かす」も読んでるんですが、この大ベストセラーにも同じようなことが書かれているんですよね。 [itemlink post_id="11167"]
人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。これを忘れては、人を動かすことはおぼつかない。
どんなに時代が変わっても、人の本質は変わらない、そいういう真理みたいなものが最近面白いなーと思います。ただ、ぼくはこの本を読んでABテストやマーケティングの鉄板だけが全てじゃないと思ったのが、
過去のABテストの結果、コンバージョンレートが高かったランディングページの申し込みアイコンの色は緑色なのだ。さらに申し込みアイコンに「動き」をつけたらよりコンバージョンレートが上がる。具体的には申込みアイコンをプルンプルンと動かせばコンバージョン率は上がる。
の部分でした。コンバージョンレートを追い求めた結果、緑色の大きなボタンがプルンプルンと揺れるWEBサイトに行き着くのだとしたら、ぼくはそれは不正解であり、間違っていると思います。そんなサイト作りたくないし、使いたくもない。数字を追い求めることの危険性がよく分かる分析結果だと思いました。
それともうひとつ、この本を読んで強く思ったのが、こんなに経験のあるレオ氏でもネットマーケティングのキャリアがたったの15年なんですよね。
https://twitter.com/sashiharatakuya/status/820999350365003777
実は業界全体の歴史の半分くらいに自分が籍をおいている、ますます大きくなるこの業界の中で比較的黎明期に近いところから関われているというのは幸せなことだなーと思います。