エモい文章の書き方-テクニカルライティングとクリエイティブライティング

週末、ブロガーズフェスティバル2017に参加してきました。

何気にこのイベント、このブログ書き始めてから3年連続の参加になります。参加費は5000円もするんですが、やはりこういうイベントに参加するとスキルアップとモチベーションアップに繋がってタメになります。

中でも今回、良かったなと思ったのは第1セッションステージAの長谷川さんの講演でした。長谷川さんは過去に「ライフハッカー」や「北欧、暮らしの道具店」で編集などを担当していたそうです。講演タイトルは『すぐうまくなれる「耳から発想!エモい文章術」』ということで、ブログやメディアの文章術について教えてもらいました。

▼ 長谷川さんのポートフォリオはこちら “ hasegawakento.com” とは

エモい文章とは

まず文章の書き方には

  • テクニカルライティング
  • クリエイティブライティング

の2つがあるそうです。

テクニカルライティングとは、技術情報かつ専門外の人にも分かりやすく構成・表現された文章のことで、論理の流れが正確であり、読む人を混乱させない文章の基本的な技術のことです。

一方、クリエイティブライティングとは、感情や推測を交えながらゆさぶる文章のことです。

どっちがいいというよりはテクニカルライティングは必須で、さらに人に熱く伝えようと思ったらクリエイティブライティングも必要だよね、という理解です。クリエイティブライティングの例として、なるほどと思ったのが、例えば「ビールを彼女に渡す」という表現の方法でも

  1. ぼくはビールを彼女に渡した
  2. ぼくはスーパードライを彼女に渡した
  3. ぼくは金麦を彼女に渡した
  4. ぼくはぬるくなった金麦を彼女に渡した

事実としてはビールというキーワードで十分なんですが、ビールの銘柄が何なのか、ビールの状態はどうなのか、そこまで詳細に情景を描写することによって読者に与える印象は大きく変わる、すなわちエモはディテールに宿るということだそうです。

あ、エモというのはエモーショナル、つまり「感情的・情緒的なさま」 のことですね。如何に読者の感情に訴え、ゆさぶる文章にできるかということです。

良い書き手になるには良い読み手にならなくてはならない

文章を書くことを仕事にしている人でも完全にオリジナルな人はいなくて、誰しもが他の良い書き手の影響を受けており、良い文章を書こうと思ったら好きな文筆家を見つけ、そこから盗むというか、研究することが大事だということでした。

例えば長谷川さんは「北欧、暮らしの道具店」で仕事をするときは松浦弥太郎さんの文章を徹底的に研究したそうです。

あとは、テレビのナレーションが語っている文章を文字に起こしてみると、すごく語順が良くてリズミカルなので勉強になるということでした。要は文章というのは、リズム感と耳障りが大事だということですね。

ブログと雑誌の違い

言われてみればそうだよなと思ったんですが、いまやブログも7割とか8割はスマホで読まれます。 スマホというのは当然上から下に順に読んでいくしかないんですが、雑誌というのはページ上のどこから読んでもいいし、写真から見るという場合もあります。だからブログと雑誌というのは似てるようで全然違うって話なんですが、実はテレビというのは映像なので最初から最後まで一方向なんですよね。つまりブログとテレビってちょっと似てる、ブログを書くのに参考にできるのは同じ文章媒体の雑誌より、むしろテレビだったりするんじゃねーの、という提言は面白かったです。

ライティングの勉強になる本

最後にブログの文章術を鍛えるのに向いている本を教えてもらいました。

特にこの2つがテクニカルライティングを身につけるのに最適だということだったのでさっそく2冊とも買いました。編集者の上司に「この2冊を読み込むまでお前とは仕事をしない」というようなことを言われたそうです。

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やっぱり何事も基礎力というのは大事ですし、基本を知っているということは武器になります。 成長とは自分の伸びしろを発見するということですね。また一歩、上のレベルに行けることが楽しみです。

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