面接で「弊社の企業理念をご存知ですか?」という質問に答えられる人は少ない

ぼくは割と物事に意味づけをしたがる方で、20代の頃から「何のために働くのか」という精神論的なことをずっと考えてきました。転職するときも、会社選びの軸として「企業理念に共感できること」を非常に重視してきたので、逆に自分が採用面接とかに出るようになって「企業理念を重視していない」人が非常に多いということを知って残念な思いになることが多いです。

企業理念が存在する理由

そもそも企業理念とは何なのか、自分が働いている会社に企業理念があるということすら知らない人もいます。

企業理念とは人で言えば「生きる理由、目的」です。「あなたの生きる理由、目的はなんですか?」と聞かれて答えるのは非常に難しいでしょう。非常に難しいですが、これに即答できる人は、おそらく人生における様々な出来事、選択肢で迷いがないはずです。全ての行動、選択をする際に、目的に立ち返ることができ、それを達成するための理由付けができるからです。

会社も一緒で存在する理由があいまいな組織と、はっきりしている組織のどちらが迷いなく前に進むことができるかは明白です。会社の目指すべき方向性が明確であれば、それがすべての判断基準になり、会社としてブレることなく進むことができます。

企業理念とはその会社で働く理由

企業理念は会社の目的を定義しています。その目的を達成するために、会社の事業が存在し、部署やチームはその事業の成功のために存在します。さらに自分の目の前にある仕事は極論を言えば企業理念達成のためにあるわけで、すなわち企業理念とは自分がその会社で働く理由そのものなのです。

だからぼくは自分がなんのために働くのか、なんのために生きるのか、という人生の原点に立ち返ったときに、会社選びの基準として、企業理念と自分の価値観の一致が重要だと気付くはずで、ましてや企業理念を知らずに面接を受けにくる人がいることを心底信じられないという気持ちではあるんですが、そこは正直なかなか理解が得られないところではあります。

これは単にその会社の沿革とか知識としてそれを知っていますかって話じゃないんです、あなたは自分の人生をどう考えていますかっていう本質的な質問なんです。

企業理念への共感を求める理由

これについても賛否両論あるんですが、エンジニアの選考ではやはり技術力というスキル面が重視されます。それは当然だと思うんですが、エンジニアが会社を選ぶ基準として「この(プログラム)言語が好きだからこの会社で働きたい」「前職より給料が増えるからこの会社で働きたい」「この人が(技術的、人間的に)魅力的だから一緒に働きたい」という3つがありがちな理由だと思います。

でも、考えてみると果たしてその会社は永遠に、その言語を採用し続けるでしょうか、自分のスキルが上がったときに他にもっとお金を出す会社はないでしょうか、魅力的だと思っていた人が辞めてしまうことはないでしょうか、すべてかなり高い確率であり得ることです。

しかし、企業理念は変わりません。ぼくだって今の会社は一度辞めてからの出戻りなので偉そうなことは言えないんですが、一般的な話として「言語で採った人は言語で採られていく」「お金で採った人間はお金で採られていく」というのは世の常です。

選考基準としての企業理念の是非

企業理念を知らない人はその時点で問題外ということで落としたりするのはやりすぎだとぼくも思うし、技術力や人間性、情熱、素質など総合的にみて判断するべきだというのはもちろんなんですが、少なくとも企業理念を知ったあとで共感してもらえる人には入社してほしいなと個人的には思います。

だから志望動機を聞いたときに企業理念の話が出てくると「おっ」って思うし、企業理念を知っているかどうかということは聞いてみたいし、その企業理念についてどう思うかというのはこれからも聞いていきたいことです。

さらに言えば入社した人に対しても、この会社の目指している方向性、自分の普段の仕事への意味付け、人生をどう生きていくかということについてまで考えてもらえるようになっていけば、強い組織、いい組織になるんじゃないかと思ってます。

採用面接や選考基準に関しては以下のような記事も書いてます。

優秀な人材は、5つの“K”を持っている。『協調性』『向上心』『行動力』『謙虚さ』『声のでかさ』

2015.11.21

優秀な人材は、3つの“J”を持っている。『情熱』『自主性』『地頭』

2015.11.21

仕事ができる人とできない人の差は主体性の差

2015.11.03

エンジニアが転職面接でよく聞かれる7つの質問パターン集

2015.10.12

コメントを残す