人が働くモチベーションの源泉には4つのタイプがあるらしい

人が働くモチベーション、動機には4つのタイプがあるそうです。

  1. ビジョン実現タイプ
  2. 職人タイプ
  3. サラリーマンタイプ
  4. サポータータイプ

1.ビジョン実現タイプ

このタイプの仕事のモチベーションは夢・ビジョンの実現です。

自分の仕事の結果として、世の中をどう変えていきたいか、どういう世界にしていきたいかということを重視しています。この人達はビジョンの達成が何よりも重要なので、そのやり方にはこだわらない傾向があります。

エンジニアだろうが、プランナーだろうが、経営者だろうがビジョンが実現できるなら職種にすらこだわりもありません。働く会社の選び方は自分の夢と会社の理念とのマッチング度の高さです。

2.職人タイプ

職人タイプが重視するのは自らのスキルアップです。

業務時間外でも勉強会に参加したり、新しい技術への探求、スキルの習得に重きを置きます。この人達にとっては、自らの腕を磨き、好きな技術を使って仕事をすることが何よりも大事です。時には何を作るかよりも、技術やスキルそのものが目的になり得ます。

マネージャーになったり、好きな技術が使えなくなるなら転職する、というスペシャリスト志向なエンジニアに多いです。働く会社の選び方は自分の技術的成長可能性です。

3.サラリーマンタイプ

お金のために働く人達です。というと悪く聞こえますが、仕事そのものよりもプライベートや家族が大事で、仕事はそのための糧であるという割り切りが強いです。

給料が上がることを非常に重視しており、そのためには多少の我慢もするし、仕事の面白さや組織としての方向性にはあまり興味がありません。給料を上げることを目的に腕を磨き、ある意味プロフェッショナルに徹することができるので、組織には重宝されます。

働く会社の選び方は給料の高さで、合理的判断を下します。

4.サポータータイプ

サポータータイプは提供するサービスでお客様の笑顔が見たい、困っている人の役に立ちたい、というモチベーションで、医療やサービス業、NPOやボランティア団体に多いタイプです。仕事のやり方や内容よりも誰かのためになることを重視します。

働く会社の選び方は誰と一緒に、誰のために働くかです。

人それぞれの価値観の違い

もちろん人それぞれ、1つだけに寄っているというわけでもないでしょうし、人生のステージによって変化していくものだとは思うものの、割とはっきり、あの人はこのタイプだよなーとそれぞれ具体的な人が思い浮かんでしまうことも確かです。

組み合わせの相性もありそうですし、組織としてどのタイプが多いかということが、その組織のカラーや方向性も決めてしまいそうな気もします。つまりは社風にも影響しそうです。

ぼくはこの4つの中では完全にビジョン実現タイプです。組織に所属する理由は、その組織が目指すビジョンに共感しているからで、自分が実現したい世の中に良い影響を与えていきたいという思いが強いです。だから企業理念を重視したりします。

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だから正直、自分の夢を実現するためであれば、エンジニアである必要は全くないし、特定の技術への強いこだわりや興味も薄いです。そして人生には夢やビジョンが大事だと信じているので、自分のチームメンバーにもよく人生の目的や夢を考えろ、そしてその夢と仕事を結びつけてモチベーションを高く持とう、というような話をしていたのですが、もしかしたらちょっと違うのかもなと思ってしまいました。

ぼくみたいなタイプにとってモチベーションが高まる1番の方法はそれなのですが、異なるタイプの人には、「言ってることは分かるけど、あまり響かない」という状態だったかもしれません。モチベーション高く、ハイパフォーマンスを発揮してもらうためには、その人のタイプを見極めて、目標を立ててもらい、そこに向かってもらうことが必要なのかもと思いました。

マズローの欲求5段階説

というのもマズローの欲求5段階説というものがありますが、

参照:25年間「落ちこぼれチーム」を立て直し続けてわかった マネジャーとして一番大切なこと

これに当てはめて考えると、職人タイプというのは自分が中心の域を超えていなくて、欲求レベルとしては低いステージにいるのではと、ぼくは思っていたんですよね。自分のスキルや知識、活躍以上に、組織やさらにそれを超えて、社会に対して貢献したい、そういう方向を目指していくことが正しいことだという考えだったのですが、そもそもタイプが違うのであれば、目指す方向も違うのだと気付きました。

よくよく考えれば職人タイプであっても、技術を通じて周りに影響を与えたり、その界隈のコミュニティの中で貢献していくという方向性はあるはずなので、もちろん単純に自分のことしか考えられていない状態というのもあるでしょうが、上のステージに進むことは、それぞれの方向性の中であるなと考えを改めました。

いずれにせよ、自分が一体どのタイプなのか、自分の周りの人が一体どのタイプのなのかを一度考えてみると、自分の今後の選択肢はもちろん、人との接し方やアドバイスの仕方にも応用できそうなので、これは非常に使えそうで、心に留めておきたいと思い記事にしてみました。